蕎麦研究家、稲澤敏行の軌跡/写真と文・片山虎之介

稲澤敏行さんは日本を代表する蕎麦研究家で、江戸そばの歴史などを丹念に調べています。

何年もかけて研究した知識をアマチュアに教えています。

この善意を利用して、稲澤さんが研究した知識を、いかにも自分で研究したような顔をしてテレビなどで得意げに語る「歩くまとめサイト」のような自称・蕎麦研究家もいます。

稲澤さんのように、長年、誠実に研究に取り組んでいる本物の蕎麦研究家が、正しく評価されるべきだと、私たちは考えます。

著書の一冊もない自称・蕎麦研究家は、いったい何を自分で研究したというのでしょうか。このような人物を起用するメディアにも責任があります。

苦労して研究した成果を盗用し、勝手に加工した話を広めるのは、日本蕎麦の文化を破壊する行為です。

 

日本の蕎麦の世界は今、とてつもなく大きな地殻変動に見舞われています。

日本中で次々と蕎麦屋さんが閉店し、蕎麦の食文化が音を立てて崩壊しています。

なぜ、このようなことが起こるのか。これから先、どうなるのか。この天変地異を乗り越えて、蕎麦の文化は生き延びることができるのか。それには、どうすれば良いのか・・・。

蕎麦は、息も絶え絶えの危機に瀕しているのです。

 

話が脇道に逸れましたが、本題に戻って、これから蕎麦研究家・稲澤敏行さんが長年にわたり研究してきた貴重な成果を、ご紹介していきましょう。

少しずつ書いていきます。

日本蕎麦のすばらしい世界を、お楽しみください。

蕎麦研究家、稲澤敏行の軌跡
そばのルーツを探して、中国奥地を旅する稲澤さん、何人もの通訳が必要となります。

 

日本の蕎麦の歴史は、仏教とともに発展してきました。

江戸の町にそばが広まっていったのも、そうした流れが土台になっています。

初めて江戸で蕎麦を売ったのは、どこの店なのか。

これも稲澤さんが新しい発見をしました。

何十キロもの旧街道を自分の足で歩き、一軒一軒、蕎麦屋の数を数えたりして、稲澤さんの研究は積み上げられます。

何年後かに、同じ旧街道をふたたび歩き、激減した蕎麦屋の数を数え、蕎麦の歴史の栄枯盛衰を実数のデータとして記録するのです。

蕎麦の研究というものは、非常に地道な作業で、根気がいるものです。

聞いた人が「えっ!」と驚くような新事実を、稲澤さんはたくさん発見しています。

 

古文書
稲澤さんは、江戸そばの歴史についても詳しい。新しい発見も数多くしていて、それを惜しげもなくアマチュアの蕎麦の会などで教えています。

 

稲澤さんが取り組む研究は、蕎麦全般についてですが、特に日本そばのルーツに関しては、かなりの熱意を持って探求しています。

江戸そばや、日本各地の郷土そばの食文化を研究し、新しい事実を、いくつも発見しています。

稲澤さんの研究は、すべて資料にもとずいての考察なので、間違いがありません。

歴史的資料が、稲澤さんの研究を裏付けてくれます。

現代のあやしい蕎麦通が、ネットの拾い読みで得た知識を、とうとうとしゃべるのとは、わけが違います。

研究とは、そういうものなのです。

だから、稲澤さんが研究した成果は、誰が発見したことなのかを、きちんと社会に知ってもらう必要があります。

日本蕎麦保存会は、本物の研究者を応援します。

蕎麦好きの皆さん、蕎麦の食文化が、輝きを失わずに、未来に伝えられるために、どうぞ本物の研究者を大切にしてあげてください。

日本蕎麦の文化は、今、崩壊の危機に直面しています。

稲澤さんのような人が、体を張って、それを支えているのです。

蕎麦好きの皆さんも、私たちの大切な日本蕎麦を守るために、ぜひ、お力をお貸しください。

 

危険な町
稲澤さんは、そばのルーツを探して、かなり危険な場所にも行きます。命の保証もない旅を何度も繰り返しています。

 

そばのふるさと
ソバという植物は、遠い昔、日本列島からはるかに離れた異国の地で誕生したのです。

 

麺の起源
麺の起源。最も原始的な麺の作り方を、自分でやってみる稲澤さん。こうして作ったと思われる麺は、4,000年も昔の遺跡から発見されています。

 

 

 

(また続きを書きますので、しばらくしたら、遊びにきてください)

 

 

 

 

 

 

 

 

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