東京都のおいしいそば屋、江戸そば

この日、私は東京に出張しておりました。仕事を終わらせて、帰阪する途中だったのですが、食べログの「そば百名店」に3年連続選出されているこの店に「ぜひ一度行ってみたい。」という思いから、JR線から東京メトロ銀座線に乗り換えて、浅草駅に向かいました。浅草と言えば、浅草寺の赤い提灯に書かれた「雷門」という文字が連想されますが、この店はその近くにあります。

お店の外観は、老舗の蕎麦屋らしい時代を感じさせる「藪」という文字が書かれた木製の看板が印象的です。藪蕎麦と書かれた白い暖簾をくぐり、格子戸を開けると、17時過ぎに到着したのですが、ほぼ満席の状態でした。

右手には、6人用の木製のテーブル席が2卓と4人用のテーブル席が1卓ありました。左手は座敷になっていて、4人用のテーブルが5卓ありました。奥は、調理場になっていました。店員さんに「1人です。」と伝えると、右奥のテーブル席で食事中のサラリーマンの斜め前に案内され、調理場に一番近い場所に相席しました。

店内は、ベージュ色で和風の土壁で囲まれており、天井は木目が美しく、落ち着きのある空間でした。相席すれば、まだまだお客を座らせることができるのですが、決して騒がしくなく、むしろ上品な感じのお客様ばかりで、物静かでゆったりとした雰囲気であると感じました。

大阪人なので、メニューに書かれている「ざるそば」(税込750円)と「のりかけそば」(税込950円)が大変気になりました。この店では、もりそばを「ざるそば」といい、ざるそばを「のりかけそば」というのがわかり、土産話ができたので、楽しい気持ちになりました。結局、「ざるそば」を注文しました。

「蕎麦は伸びないうちに、食べないといけない。」というのは、よく耳にするのですが、「おいしい蕎麦を食べたいなら、調理場から一番近い席に座らなければならない。」ということを最近知りました。今日はまさにその席だったので、幸運でした。注文して5分後に、店員さんが注文した品を運んできてくれました。風情が感じられるざるの上に、蕎麦が盛り付けられていました。薬味は、山葵とネギでした。蕎麦は「茨城産の二八そばです。」と店員さんに教えてもらいました。蕎麦の外観は、みずみずしく、つやがありました。麺の長さは長く、麺の太さは細く角がありました。ホシも良く見るとありました。量は、もう1枚御代わりしたくなるような量でした。


一口目は、麺を左の手のひらに乗せて、そのままいただきました。麺の舌触りは、つるつるしており、弾力がありました。二口目は、山葵を蕎麦の上に乗せて食べました。山葵の辛味が鼻にツーンと抜けるのと、細麺なのに噛み応えがあり、とっても美味しいです。

上品な徳利に入ったつゆを、同じ模様の猪口に移して味見してみました。汁を舐めてみた印象は、ほのかにカツオ出汁の味がし、香り高く濃い目のつゆで、想像以上の辛さに仕上がっていました。わたしは、辛いのが大好きなのです。

いよいよ、蕎麦に山葵を乗せて、麺をつゆに半分つけて、一気にズズッと噛まずに飲み込みました。麺は長く、ツルツルしており、太さが全く均一なので、のど越しが非常に良いです。楽しめます。山葵を乗せて、一気に平らげました。

食後は、店員さんが、そばとほぼ同時に運んでくれた陶器の急須に入った蕎麦湯を飲むことにしました。半透明なその蕎麦湯をつゆに注いだ後に、ネギを全部入れました。先ずネギをいただきました。食感はシャキシャキしていて、私はこの食べ方が好きです。次に、少しずつ蕎麦湯を足しながら、自分好みの味にして楽しみました。大変さっぱりとした味わいになりました。

ネットに「玉子とじそばが美味しい。」と書かれていたのを思い出しました。折角なので食べてみようと思い、「玉子とじそば」(税込950円)を追加注文しました。注文して5分後に、店員さんが注文した品を運んできてくれました。


それは、ふわふわとろとろの玉子に包まれており、海苔を垣間見ることができました。湯気が立ち昇って、まさに出来立てです。蕎麦が隠れて見えません。早速、箸を入れてそばを持ち上げて、蕎麦をすすろうと口をそばに近づけると、高級海苔の香りがして、食欲が一層増してきました。この海苔の香りには、感激しました。

冷たい蕎麦はもちろん美味しいですが、温かい蕎麦も美味しいですね。玉子と海苔を絡ませて、食べる蕎麦は、ネットの情報通り、くせになりそうな味でした。

せいろのつゆは濃い目だったので、玉子とじそばのつゆも、濃いのではないかと想像したのですが、全くそうではなく、玉子の甘みとつゆの味が、絶妙なバランスで引き立てあっており、大変美味しくいただきました。

店員さんが、「つゆが濃いと思われるお客様は、蕎麦湯を混ぜて、程よい味にされていますよ。」と教えてくれましたが、辛いのが大好きな私は、蕎麦湯を一切混ぜることなく、つゆも全て完食しました。

さすが1913年創業の老舗の名店と言われる蕎麦屋でした。蕎麦のおいしさはもちろんのこと、今日の新聞をさっと差し出してくれた女性店員さんの気配りと語り口調に、江戸の人情味を垣間見ることができました。いいお店でした。

私の今回の採点は、蕎麦の味、独自のアイディア、江戸を感じさせる趣のある店の雰囲気、感じのいい接客等を総合して、100点満点とさせていただきました。

(レポート提出/いり番茶)

【 店 名 】並木藪蕎麦

【 読 み (ひらがな)】なみきやぶそば

【 店の電話番号 】03-3841-1340

【 住 所 】東京都台東区雷門2-11-9

【 アクセス 】東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩3分

【 営業時間 】平日11:00~19:00、土・日~19:30

【 定 休 日 】木曜日、第二水曜日

【ひとり分の平均的な予算】 2,000円

【 予 約 】不可

【クレジットカード】不可

【 個 室 】無

【 席 数 】個室が36席

【駐 車 場】無

【 煙 草 】禁煙

【アルコール】有

【店のホームページ】無

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/EhgpcgcqSNiegjjS7

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