浅草じゅうろく (東京・台東区) そばと料理の味を磨き続ける若き女将の魅力の名店/日本蕎麦保存会

『浅草じゅうろく』には、二種類のそばがあります。
芽吹いたばかりの森の色を思わせる、淡い緑のそばと、精悍な若武者の気配を漂わせる、黒いそば。
もともとは同じ材料を使っているのに、仕上がりは対照的な個性を持ったこの双極のそばを、できれば二つとも味わっていただきたいもの。
一緒に味わうのが無理だったら、日を変えてでも。
そうすれば、女将の伊勢谷 留衣さんが立っているそばの世界の広がりを、漠然とではあっても展望することができるでしょう。
『浅草じゅうろく』で使っているそば粉は、福井の在来種。今、日本で一番おいしい産地のそば粉です。
極粗挽きに製粉した粉をふるいに通し、風味豊かな粉に仕上げます。
それを女将が、福井のそば粉の美味しさを引き出すための特別の打ち方をして、『浅草じゅうろく』ならではの個性をまとったそば切りに仕上げるのです。
口に運べば、粗挽きそばの粗い粒子が、舌を撫で、喉をくすぐりながら滑り落ちて行きます。
福井在来ならではの強い香りが口腔を満たし、穀物の深い味わいがそこに重なります。
そばが、食べる者に、どんな喜びを与えてくれる食べ物であるかが、女将・伊勢谷 留衣さんの打つそばを食べると、よくわかります。

『浅草じゅうろく』の、もう一つの楽しみは、そばと共に供される料理の数々。
天然のスッポンや極上の天然鮎などを手配し、そば屋とは思えないほど多彩な料理が並びます。
握り寿司も、そば屋の片手間ではなく、正統の江戸前握り鮨。コースも予算に応じて選べます。
訪れるたびに、その季節の、輝くばかりのおいしさを楽しめる、おすすめのそば屋です。
創業から5年目の『浅草じゅうろく』は、脂が乗って、勢いに乗って、今が旬。「もっとおいしいそばを」「さらにおいしい料理を」と、日々、工夫を重ねるそばと料理は、進化が止まりません。
『浅草じゅうろく』も、日本蕎麦保存会会員の店です。
店名 浅草じゅうろく
電話番号 03-6240-6328
住所 東京都台東区浅草4-37-8 小田井ビル 1F
アクセス つくばエクスプレス浅草駅、東京地下鉄浅草駅より、徒歩約9分
営業時間 夜 18:00~23:00 (LO 22:30)
※そばがなくなり次第、閉店。
定休日 月曜日 (祝日の場合は営業し、その翌日に休みになります)
平均的な予算(夜) 10,000円
予約 夜の予約のみ可能
クレジットカード 可
個室 あり(5人までの部屋が2室。つなげることも可能)
席数
カウンター:8席
テーブル :10席
駐車場 なし (近くにコインパーキングあり)
禁煙 禁煙
アルコール あり
ホームページ http://asakusajuroku.main.jp/
【地図にリンク】https://goo.gl/maps/Q2B42P6VZzHkPEA28