我が町を日本一のそば処にするプロジェクト
- By: Kikouchi
- カテゴリー: 日本蕎麦保存会, そばがおいしい県ランキング
「我が町を日本一のそば処にするプロジェクト」に、ご参加ください
片山虎之介(日本蕎麦保存会会長)
このプロジェクトは、私、片山虎之介がプロデュースを行い、郷土のそばのおいしさをグレードアップし、それを多くのそば好きの皆さんに知っていただこうという取り組みです。実際に、私がプロデュースさせていただいた自治体は、現在、日本一そばがおいしい県として皆さんに評価され、マスコミでも話題になっています。
「越前おろしそば」で知られる福井県の越前市や、「へぎそば」の聖地である新潟県の十日町市は、すでにこの取り組みにご参加くださっていて、様々な活動を行っています。
そばは、なぜ、鮨におくれをとったのか
江戸時代、江戸の町では、そばと鮨は、人々の人気を二分する料理でした。それが現在の状況を見ると、鮨は海外でそのおいしさが評価され、世界中に広まっているのに、そばは残念ながら、大きくおくれをとっています。これには理由があります。江戸時代の鮨は腐敗を防ぐために、酢で締めたり、ヅケにしたり、焼いたりと、必ず一手間かけて作られていました。それが、冷蔵技術が発達すると、ほとんどのネタが生の刺身に変わりました。鮨は、この時点で大革命が起きて、時代が求める味に変貌を遂げたのです。この味が世界に評価され、海外に広まったのです。
そばは、どうでしょう。残念ながら、そばに革命は起きていません。むしろ、現代の効率優先の価値観は、鮨に起こった革命とは逆の方向にそばを押しやっています。たくさんのおいしいものが氾濫する今の時代に、そばは取り残されたと言える状況なのです。
この窮状を打開して、そばに新しい命を与えるのが、「我が町を日本一のそば処にするプロジェクト」です。
全国のそばに関わっている自治体の皆さん、あるいは個店のご主人、このプロジェクトにご参加ください。一緒に、未来の日本そばの扉を押し開きましょう。
そばに革命を起こす方法
そのための第一歩として提案したいのは、現在、地域でそば祭りを行っている皆さんは、次年度から、「巡回型のそば祭り」に切り替えましょうということです。
「巡回型のそば祭り」とは何かというと、「我が町を日本一のそば処にするプロジェクト」の中でスタートさせた、全く新しいスタイルのそば祭りです。
従来のそば祭りは、どこかの広場などをそば祭りの会場と設定して、そこに仮設のそば店を何店も並べて、お客様にそばを振る舞いました。この方式だと、そば祭りの運営に多額の費用がかかります。さらに、出店するそば店は、本来の自分の店を休業にする必要があったり、道具や火力、水まわりが不完全なため、納得のいかないそばしか提供できませんでした。
そば店にかかる大きな負担を一気に解決したのが、巡回型のそば祭りです。
この方式では、そば祭りのために特別な会場を用意するということは、しません。会場として設定するのは、そば祭りに参加するそば店、それぞれの店舗です。そば祭りの期間中、参加店では、通常のメニューに加えて、「まつりそば」と名付けた、そば祭りのために工夫した特別メニューを1〜2品、お品書きに載せます。お客様は、その店ならではの個性的な「まつりそば」を味わうために、参加店をハシゴして、食べ歩くのです。
インターネットを活用するプロジェクト
どの店に、どういう「まつりそば」があるかは、片山が管理するウェブサイトで告知して、参加店に、お客様を送りこみます。これまでの実績では、魅力的なメニューを提供する店には、数時間待ちの行列ができるほど、大きな反響がありました。
巡回型のそば祭りは、インターネットを柱にして運営するため、そば祭りのために、多額の費用をかけることなく、最大の効果を上げることができます。
また、インターネットを通して、この活動の様子は日本中で見られるため、遠方の方にも、この地域に、おいしいそばがあることを知っていただけます。
「私たちの郷土のそばの魅力を、もっとたくさんの方に知っていただきたい」とお考えの方、下のアイコンをクリックして、メールでご連絡ください。あなたの地域に合わせた形で、片山虎之介がお手伝いさせていただきます。地域の実情をお聞きして、相談しながら進めていきましょう。
2025年3月に開催した、巡回型そば祭り「越前そば200年祭」の、「まつりそば」の一例です⬇︎