手打そば処 谷屋 (愛知県名古屋市) 元綿問屋を改装した店内でいただく手打ちそば
- By: Reporter
- カテゴリー: のほほんと。, 愛知県のおいしいそば屋, 中部地方のおいしいそば屋, おいしいそば屋の食べ歩きレポート
ゴールデンウィークの初日、名古屋市西区の手打そば処「谷屋」さんへ伺いました。名古屋城までのウォーキングの途中で寄りました。美濃路という旧街道を堀川に沿って歩いていくと、大きな看板が見えてきます。近付くと店の向いの駐車場もお店の前にも車がぎっしりで大盛況でした。地下鉄浅間町駅からも徒歩9分ほどと公共交通機関でも行けるお店です。
お店は一見こぢんまりした平屋の古民家に見えますが、奥行きがあります。
赤っぽい瓦屋根に焦げ茶の木壁。入口の白い暖簾をくぐると、ひんやりとした風よけ室があり、2名かけのベンチが3つ置かれた小さなスペースにはエアコンが設置されていて、ラッシュ時にはここが混雑することが想像できます。
元綿問屋の倉庫だった戦前の建物を改築し、吹き抜けになっているので天井も高く開放感あり、良い雰囲気を醸し出しています。
到着が14時過ぎで、いつもより遅い時間だったため、どうやらお昼のピークは過ぎていたらしく、数分でお店へ入ることができました。
店員さんは元気な女性が2名、きびきびと席へ案内してくれました。
店内は天井が高く開放感があり、入ってすぐのスペースには厨房に面したカウンター席と大きな12名掛けテーブル。奥に入るとテーブル席と座敷席のスペースがあり、2名掛けのテーブル席と、座敷には4名掛けが2席あります。
私たちは座敷に案内してもらいました。4名掛けの座敷はゆったりしていて、ぼんぼり形のペンダントライトがエアコンの風で揺れています。
むかし綿問屋の倉庫だった建物は天井が高く、天窓から採光する造りになっており、照明はスポット球でところどころ陰影があり、古い濃い木の建物の趣があります。以前伺った別の蕎麦屋は遊郭の居抜きだったり、歴史ある建物に蕎麦屋がなじむのでしょうか。
座ると間もなく温かいそば茶が提供されました。
★メニューについて
蕎麦のメニューはオーソドックスなものが並んでおり、選びやすい。冷たい蕎麦、温かい蕎麦ともに7種類ずつくらい、天ざるやとろろに鴨。蕎麦は二八から十割への変更は110円とリーズナブルです。
単品はそばがき、厚焼玉子などの定番メニューと、季節のおすすめとして稚鮎やほたるいか、山菜、空豆など、大人がそそられるメニューが並びます。
注文したメニューは、天ざるを十割蕎麦で。いつもの定番です。
料理は10分足らずで運ばれてきました。
★十割そば
細い麵線の綺麗な蕎麦だと感じました。星は少なめで全体的に淡い色合いで、口に含むと控えめに蕎麦の香りがあります。噛むと弾力があり、十割にしてはもちもちとした食感です。そば粉の管理にもこだわりがあるようで、年に一度しか取れないそば粉の鮮度管理から、その日に必要な物だけ前日に石臼を使い、挽きたてのそば粉のみを提供してくれるそうです。
★つけ汁
全体的にあっさりして醤油感少なめのつゆです。蕎麦椀にはつゆは少しだけ。蕎麦猪口と一緒に提供されました。蕎麦につけていただいたときに蕎麦の香りはふわっと。バランスが良いと感じました。
★天ぷら
海老天ぷら2本、野菜天ぷら2種と大葉が盛られていました。天ぷらは天つゆか塩でいただくようです。天ぷらは、どれもサクサクに揚がっていておいしい。海老は甘くてぷりぷりで、やっぱり塩でいただくのが最高です。喉越しの良い蕎麦にサクサクの天ぷら、あっという間に食べ終わってしまいました。
そろそろ食べ終わるというタイミングで提供された蕎麦湯は、濃すぎない程度のとろみがあって、美味しい蕎麦湯でした。
帰る頃には15時半くらい、昼時を完全に過ぎてもまだお客様が入店されています。この店舗は終日営業されていて、それも珍しく感じました。
(レポート/のほほんと。)
【 店の電話番号 】052‐561‐3663
【 住 所 】愛知県名古屋市西区幅下1-1-11
【 アクセス 】地下鉄浅間町駅から徒歩9分
【 営業時間 】月~土 11:30~21:30(ラストオーダー20:30)
【 定 休 日 】日曜日・第2、第4月曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼1,000-2,000円 夜3,000円-4,000円
【 予 約 】なし
【クレジットカード】可
【 個 室 】 なし
【 席 数 】 約40席
【駐 車 場】 あり 店前~付近の駐車場で計13台
【 煙 草 】 店の前(外)に喫煙スペースあり
【アルコール】 あり
【店のホームページ】 あり
【Map】