鶴見登茂吉(つるみともきち) (神奈川県横浜市) 安定高品質、庶民のお蕎麦屋さん

なっちゃん

京浜工業地帯の一角JR鶴見駅から徒歩15分程 鶴見川に架かる潮鶴橋を渡りバス通りを進むと左手にこじんまりとした可愛らしいお店が見えます 昭和55年創業 牛乳屋さんだった御主人がお蕎麦が好きで好きで始めたと言われています
我が家からは電車1駅なので私がお蕎麦に目覚めた頃5.6年前から時々お邪魔しています
以前は昭和のレトロなテーブルがドンと置かれ少し薄暗く 蕎麦屋ぁ~という感じの店内でしたが3年程前に改装しこざっぱりとした明るい店内となりました
店の入り口には大きな石臼が置かれ 今日もグルグル回って白い粉が下からしずしずと溢れ出ていました それを眺めながら外で順番待ちをするのも楽しいものです
日曜日の開店少し前11:20にお店に到着しましたが既に20人くらい並んでいます ああ1回待ちかなあ いやギリギリは入れるかなあと考えながら寒風の中頑張って並びました
駐車場は月極で確保されて店の横に6台も置けます 遠くから来る人にはありがたいですね バスで来てもバス停のすぐ前なのでとても便利です 
さて開店時間となり先客が次々に入店していきますが結局私の前で1回転となりもう少し待つことになりました でも後ろの御夫婦と仲良くなりこの界隈のおすすめの蕎麦屋さんや蕎麦談義などを伺い楽しいひと時を過ごしながら待ちました 御主人の熱い蕎麦語りを聞くうちに 人によって蕎麦の好みも違うものだなあと感じました
店内にカウンターは無く 前にあった小上りも無くなりましたが 軽い色目ながら重厚そうな四角いテーブルが8卓 内装はモダンな感じですが和の雰囲気です レジ横には持ち帰り自由な天かすが今日もさりげなく置いてありました これが油っこいようなそうでないような いい感じで・・・ 温かい蕎麦なんかに散らすとつゆの上にさっと軽めの油が広がりつゆも蕎麦の香りもグンと増して体が温まります 蕎麦屋さんの天かすと天ぷら屋さんの天かすとは何だか違うなあと思います
こちらの蕎麦粉は北海道 栃木 山形 福井 茨城 鹿児島の玄蕎麦を挽いており10:1か10:2で打っているそうです 蕎麦粉のブレンドはしないそうなのでダイレクトにその蕎麦粉の風味を味わえるのでしょうね 今まで私は分かって食べていたのでしょうか 何も考えなかった気がします 美味しいとか嫌いとかそんなレベルだったような気がします
これからは頭をもっと使って味わわなくては! 
メニューは割と潔いと思いました 蕎麦屋さんらしいメニューです 冷たいお蕎麦はせいろ たぬき おろし とろろ なめこ なっとう 鴨 天ぷら 温かいお蕎麦はかけ たぬきたまご カレー等など親しみやすいものばかりで奇をてらったところがなく安らぎま

おつまみがこれまたスッキリしていておしんこ 板わさ 鴨焼き  天ぷら4種類なので私のような面倒くさがりの吞兵衛には二重丸です 蕎麦の邪魔をしなさそうな伝統的なおつまみで嬉しくなります
日曜昼のお客さまは4人連れ5人連れと大人数が続きます 前に平日伺った時はご近所のご年配の方がお一人で また仕事途中の作業員の方などが多くいらしゃってました 曜日によって客層が大分違うようです 特にランチメニューは置いてないのですが皆さん大盛り蕎麦や熱々の天重等を楽しく美味しそうにほおばっておられました
私はせいろでお願いしました 忙しい時間帯ですが注文して7.8分でお蕎麦が到着しました 店員さんの長年の手際のよいお客さばきであまり待たずに食べられます ありがたいことです ここでもたもたすると蕎麦の味も変わるような気がします
麺は中細くらいの太さで黒い点々が結構入っています パサパサしないのかな ザラザラしないのかな いやしなそうだ 箸で持ち上げて香りを嗅いでみたら あ 香りがする
何の香りだろう うーん芋みたいな匂いかなあ? 何もつけずに啜ってみた しっかりした香りが口の中に広がっていき少し噛んでみた 甘みはスッキリしていた けれどよーく噛んでいたら甘みが出てきたぞ この甘みは何の甘味かな蕎麦粉の甘味なのかな小麦粉の甘味なのかな まだまだ私には分かりません
歯応えはしっかりしていていつまでもシコシコしています 見た目と違いザラザラ食感はありません なかなかのびません かといって凄く冷たい麺ではないのでどうやったらこういう風にあまりのびない麺にできるのだろうか しっかり圧着しているからかなあ等と考えたりもしましたがこれもまだまだ勉強不足で分かりません
麺線は太い細いがあり啜るとよく汁が絡むところそうでないところがあります 少し捻じれもありこれまた汁が絡み楽しく美味しいものでした 太い麺細い麺もあると食感が違って面白いものですね 啜れるお蕎麦は空気も口に入って来るので香りがより引き立って嬉しくなります
つゆは強すぎない鰹のうまさにさっぱりした甘みが下支えして安定しているけれどずしっと重くなくて私の好きな味でした 苦手な尖った塩辛さも無く もちろん化調不使用の味でした
薬味はさらしネギ わさび 大根おろし この大根おろしが粗おろし?鬼おろしでおろした程粗くなくて少し大粒で心地よいシャリシャリ加減でした ここのお店はいつもそうだったのでしょうけれど私は今日初めて気が付きました こういうのもあるのですね いつもはボーっとして食べているということがよく分かりました 反省
私は薬味をつゆに入れず薬味を先に口に入れてからそばを啜るのですが(正しいのかどうかわからないのですが) 口の中で食感の違うものが仲良くなっていいハーモニーを奏で
てくれました また冬の大根が美味しいです
今日のお蕎麦は前回伺った時と佇まいが違いました ブレンドしないということはこの前と違う産地の粉なのでしょうか 次回も違ったりしたら楽しいですね それとも息子さんが打たれたのでしょうか おじいちゃんが打った蕎麦もまた食べてみたいなあ 優しい感じなんです 
こちらのお店はいつ行っても「あら?」ということがありません 安定の品質だと思います
粉が変わっても打つ人が違っても そうそうライスも手抜きしてないで美味しいお米です
ものすっごくないけれどいっつもちゃんと美味しい落ち着ける私のお気に入りのお店です
またフラッと行こうっと

(レポート/なっちゃん)

【店の電話番号】045-511-5324
【住所】神奈川県横浜市鶴見区向井町1-36-1
【アクセス】JR鶴見駅京急鶴見駅より徒歩15分 バス停向井町一丁目前
【営業時間】11:30~15:00 17:00~20:00
【定休日】木曜日
【一人分の平均的な予算】昼1000円 夜2000円
【予約】不可
【クレジットカード】不可
【個室】無
【席数】22席
【駐車場】有
【煙草】不可
【アルコール】有
【店のホームページ】無

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