麺亭仙味洞 (東京都世田谷区)千歳の地で愛されづづける蕎亭
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場所は小田急千歳船橋駅から千歳通りを環八方面に進み、渡ってから200mのところに店があります。千歳船橋駅と祖師ヶ谷大蔵駅の中間くらいのイメ-ジです。この環八通り周辺はあまり飲食店が少なく、初めての方はこのような場所に蕎麦屋さんがあるとは思わないのではないかと感じます。但し、千歳船橋といえば、食通でも知られた森繁久弥が住んでいた町で森繁久弥通りもあるぐらい有名な場所であり、おそらく生存していたころは、何回も足を運んだのではないかと思います。
店の正面ですが、入り口は木製のガラスの格子戸で長年つかったことでくすんだ感じが歴史を感じます。また、茶色系の蕎亭仙味洞と書かれた暖簾が垂れかかり、有名店の格式を感じさせれます。玄関の右側は蕎麦打ちをするガラス張りのスペ-スが見え、私が出向いたときは蕎麦打ちはしていませんでしたが、蕎麦打ちをするところも見ることができます。蕎麦屋ならではの演出であり、店で新鮮な手打ちそばが食べられると思うと、わくわくさせられます。
店内は狭く土間にテ-ブル席2席、奥に畳敷きの座敷4席で、私が行ったときは満席でした。
お客様の印象ですが、ラフな服装から近所の家族の方、わざわざ蕎麦を食べに来た50代とみられる夫婦が数人、スーツ姿で接客のため昼食をともにする姿等々、若い世代から高齢者まで広い範囲のお客様が来ていました。
玄関前で並んでいたときに店員からメニュ-を渡されたので何を注文するのか、確認しました。蕎麦以外にもうどんの手打ちメニュ-も蕎麦と同じに多くあり、どれにするのか迷いました。
冷たい蕎麦、温かい蕎麦でメニュ-は分かれており、おおどうのせいろ、ざるそば、天ざるそばのほかに、なめこおろしそば、つけとろそば、鴨汁そば、天鴨つけそば等々、つけ汁で食べる蕎麦が人気あるようでした。その中でメニュ-を見ていると“1日20食限定の田舎そばせいろ¥820”が目に止まり興味を引きましたので店員にどのような蕎麦か聞いたところ、蕎麦の香りが強く色が黒く中太麺であるとのことでした。
私は初めての来店でもあったので、まずはメインである“冷たい天ざるそば”¥1.940を頼むことにしました。ちなみに妻は鴨汁そばを頼みました。
15分程度待たされて、奥の座敷に案内され、蕎麦が来るのを待ちどうしく待っていました。15~20分経ってからようやく注文した蕎麦が運ばれてきました。
蕎麦を見た第一印象は細長いお盆に左から蕎麦、蕎麦汁、てんぷら盛りの順に並べられ、見た目上品な印象を受けました。蕎麦の盛っているざるは茶色の竹を編んだ網代風のざるで、年期を感じる中で情緒を感じる器でした。
蕎麦の色は信州蕎麦の色に近く白く殻などが無く完全に除去したきれいな蕎麦でした。麺の舌ざわりはつるつるといった感じで、コシや硬さはあまり硬くなく
ちょうど良い歯ごたえとのど越しであります。当然、手打ち麺です。
そばつゆは、鰹節の香りと鴨のダシがきいているように感じました。東京風のダシという感じですが、あまりしょっぱさは無く、飲み干せるちょうど良い濃さで上品さを感じます。細めの蕎麦との相性が良くいい感じでした。
また天ぷらはエビ2本、エリンギ、ナスといった野菜をサクサクに揚げており、量は多くありませんが歯ごたえがよくおいしい天ぷらです。天ぷらは単品でもたのむことができ、自信があるからこそメニュ-に載せているんだと思いました。
食べ終わったときには昼時でもあり、数人の方が並んでおり、絶えず人の出入りが多い繁盛店であります。昭和55年の創業で千歳船橋でこれぞと言う蕎麦屋の名店で気取らず・庶民的な蕎麦屋さんでありました。また是非来たいと思いました。
(レポート提出/蕎麦あるある)
【 店 名 】蕎亭仙味洞
【 読 み (ひらがな)】きょうていせんみどう
【 店の電話番号 】03-3484-4548
【 住 所 】東京都世田谷区千歳台3-9-5
【 アクセス 】千歳船橋駅より徒歩13分程度
【 営業時間 】11:00~15:00 17:00~20:00
【 定 休 日 】水曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼1.000~2.000 夜2.000~3.000
【 予 約 】可
【クレジットカード】可
【 個 室 】無し
【 席 数 】24席(座敷16席)
【駐 車 場】有8台分
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】有
【店のホームページ】有