会合(えごう) (大阪府堺市) 小高い丘の閑静な住宅街に佇むお蕎麦屋さん
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お店への路の選択により,急坂をたどる小高い丘の上に佇むお蕎麦屋さんにも,やや古くからある閑静な住宅街の曲がりくねった細い道を恐る恐る進んでたどり着く隠れ家的なお蕎麦屋さんにもなります。
広い敷地は瓦をのせた白塀に区切られ,その内外に6,7台分の駐車スペースがあり,塀の中に古民家風の建物が2棟,飛び石に案内されて母屋と思しき建物の前に出ます。
お蕎麦屋さんにはやや珍しい白い暖簾をくぐって玄関に入ると,さほど大きくはない古民家風の玄関スペースで,上がり框に腰を下ろして靴を脱ぎ中に入ります。客席スペースは広く,4から6人掛けの天然木風の座卓が4,5卓,6人掛けの重厚な感じのテーブル1台の半個室が1室あり,南向きの壁一面の窓からは丘の上にあるお店ならではの眺望が広がっており,偶々,桜の季節でしたので,お店の敷地内の桜を通してみるその眺望のすばらしさはひとしおでした。
事情により,当日,店は御主人お一人で営業されているとのことでしたが,御主人が客席まで案内してくれました。客席まで通る際に,広いそば打ちスペースものぞくことができました。平日の午後に伺ったためか相客は1組だけでした。
メニューを眺めますと,そばとしては,もりそばと田舎そばの2種類で,説明書きによれば,もりそばは細麺ですすりやすい一般的なそばとされ,田舎そばは太麺・かたく・色黒・甘皮が多くそばの旨味の濃い噛みしめるそばとされています。
あとはそれらのそばを使ったぶっかけ,とろろ,山かけなど,温かいそばとしてはきのこ,さらにお店一押しのニシンなどがあり,一品としてはそばがきやそば味噌などが書かれていました。天ぷらなどについては,当日は,人手の事情によりだしていないとのことで,又,当日のそば粉は九州産とのことでした。
この中から,もりそば,そばがき,田舎そばを順にお願いしました。
もりそばは,竹編みの円形型のざるにやや多めに盛られ,つゆが五~六分ほど入ったそば猪口,ねぎとすり下ろしたての山葵,自家製と思われる漬物が添えられていました。そばは薄い茶色を呈し,わずかにホシが浮かび,若干の透明感もありました。細麺と書いてありましたが,決して細すぎず長さも十分にあり,ややしっかりとした食感で,少しは噛むことを求められます。そのためか,そばの香りもしっかりと感じられました。
そばつゆをつけずにそばだけで半分ほど食べ進んでしまい,その後,つゆでも食べましたが,そばつゆは,色は濃く出汁の香りもするもののバランスの取れた柔らかい感じで,後で蕎麦湯を入れ過ぎないようにして味わいました。
そばがきは,もり蕎麦と同様の薄い茶色でわずかにホシが見て取れましたが,つるりとした表面でふわっとしており,たっぷり添えられた山葵とともにつけ汁につけて食すると,非常にクリーミーな柔らかい食感で,ピリリとした山葵がすっと消えた後でそばの清々しい香りが口中に広がりました。
この後,田舎そばをいただきましたが,写真を撮り忘れてしまいましたし,温かいそばを食べていませんので,次回訪問時にまた併せてレポートしたいと思います。
(レポート/sobayanoyutou)
【 店の電話番号 】072-239-3929
【 住 所 】大阪府堺市中区田園506
【 アクセス 】車が便利,電車では泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅から徒歩約1.2キロ
【 営業時間 】11:30~15:00
【 定 休 日 】火・水・木
【ひとり分の平均的な予算】昼 1,500円程度
【 予 約 】不可
【クレジットカード】不可
【 個 室 】なし(半個室1室あり)
【 席 数 】26席
【駐 車 場】あり
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】有
【店のホームページ】なし