木香 (東京都江戸川区) 蕎麦の味を追求する店主
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船堀に住む知人から近くに美味しいそば屋があると聞いていたのを思い出し、葛西の我が家から歩いて訪ねました。
家からだと歩いて40分前後、葛西駅からだと50分弱かかります。お目当てのお店「木香」は船堀街道沿いにありました。
こじんまりとしていますが、三角形モチーフの照明と壁に展示された鳥の写真がカフェのような感じを演出しています。ちなみに、かべのお品書きやテーブル上のメニューは、すべて和紙に手書きでした。
注文は天せいろ(1800円)をお願いしました。そばをゆでる時間はしっかりとタイマーで管理しており、その日一番うまいゆで時間を決めているのだとか。その時間を最優先にしててんぷらを揚げているのだそうです。
そばは結構太目の十割そばです。
薬味のネギとそば塩がついており、わさびは使わないのがこのお店の食べ方のようです。使い方もレクチャーしてくれました。「そばはまずそば塩をかけて食べてみてください。ネギは蕎麦の味を損なうので、使うなら最後の1/3くらいになったら使ってください。味の差がわかります」
いつものように、まず1本(太いので)を啜り込みます。おお、飲み込む際にそばの香りが広がります。コシは強いですが、いやなものではなく食べやすいものです。
次にそば塩をパラパラと振りかけて。なるほど、そうきましたか。やはりそばの甘味が引き立ちます。つゆがなくても全部食べられそうです。でも、出汁が醸し出すそばつゆの芳香がもったいない。
ご主人が言うようにネギは加えずにつゆにつけて啜ります。このそばとよく合うつゆだと思います。私の好きな一体感のあるつゆでした。本わさびとの相性も良いようです。
最後の3、4本にだけネギを使いました。他店でもネギを添えない店がありますが、確かに使うネギによっては蕎麦の味を殺してしまうことがあるかもしれません。
後作りのドロッとした白濁したそば湯も美味しくいただきましたが、この時につゆの酸味がふわっと口の中で主張してきました。味の変化って面白いものです。
天ぷらはもちろん美味しかったのですが。このそばを味わうためにはちょっと邪魔になってしまったかもしれません(天ぷら:えび、シソの葉、まいたけ×2、かぼちゃ×2、なす×2)。次回は“もりそば”一本で勝負したいと思います。
最後にご主人と少しお話をさせていただきました。ご主人曰く、使用しているそば粉は、北海道音威子府村産に行きつき、ほかの産地のものは使わないそうです。他のものを使うにはまた一から味を作らなければならないからというのがその理由。こだわってますね。
ごちそうさまでした。
(レポート提出/木曽馬ジョージ)
【 店 名 】生粉打ちそば 木香
【 読 み 】きこうちそばもっか
【 電話番号 】03-3652-1086
【 住 所 】東京都江戸川区東小松川2-25-7
【 アクセス 】船堀駅から徒歩17分、葛西駅から徒歩48分
【 営業時間 】(火~土)11:30~14:00 、17:30~21:00
(日・祝)11:30~15:00 17:30~21:00
【 定 休 日 】月曜
【ひとり分の平均的な予算】昼 夜
【 予 約 】
【クレジットカード】
【 個 室 】なし
【 席 数 】16席
【駐 車 場】なし
【 煙 草 】完全禁煙
【アルコール】冷酒、ビール
【店のホームページ】