多賀そば「石栗庵」(滋賀県多賀町) 「国生みの神と蕎麦切りに思いをよせて」
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(店がある環境)
滋賀県多賀町にある、由緒ある多賀大社表参道(通称絵馬通り)にある
多賀そばの店、「石栗庵」は本格的手打ちそばの店として参道に相応しい佇まいである。
(店の外観)
黒基調のわびすけの柱、梁に2階は白漆喰かべで1階の店前はべんがら調聚壁で落ち着いた店構えです。
(入ったときの印象)
入った左手に厨房があり、物静かな感じで「いらっしゃいませ」挨拶を頂き、落ち着きのあるいい感じ。
(壁、天井、テーブル、椅子など、店の内装)
蕎麦屋に相応しい、座敷は襖と時代を感じさせる鴨居と柱で落ち着きがある。
座敷手前テーブル席は、新たに再生されたクロス貼天井と壁。腰壁は杉焼板張りで清潔的な感じである。
(他のお客さんの様子)
地元の方や参拝客の方も多く、主人の知り合いの特に若いお客が多いようであるが和気あいあいとした風情を感じる。
(接客がどんな感じか)
ごく普通であって良くも悪もない(^^ゞ
(メニューに書かれている内容)
限定十割蕎麦に、二八蕎麦。季節により変わり蕎麦ですだち蕎麦が評判である。
地元野菜の天麩羅蕎麦、旬の炊き込みご飯も美味しいらしい。
(特に興味をひいたメニュー)
すだち蕎麦かな
(注文したメニュー)
二八の盛そばの大盛
本来の多賀そばは常陸秋そばで更科まではいかないがかなり白い。店先にある電動石臼で、主人が自家製粉し歩留まりにこだわり、ほしまじりのやや玄そば風で強い香りとコシがある。最初に岩塩をふりかけ味わうもコシがしっかりありながら面の切れ具合は良く、喉越しもいい感じである。
出てきた麺のツヤも申し分なく、太さ・長さともよく食欲をそそる。
出汁はカツオ風味の香りだが、やや個人的には薄いかな?って感じがする。どっぷり麺をつけても、そんな感じがしたので「かえし」があればと思った。
まあ、しかしながらこの日は先に新店舗の近くのうどん屋に御祝儀で食べに行き、その後の流れで「石栗庵」での蕎麦だったので、 先のうどんの出汁の濃さが残っていたからかもしれない。(^^ゞ
店には、地元の地酒「清酒多賀」と「秋の詩」が置いてあり仕事が終わってから、ゆっくりと立ち寄りたい蕎麦屋の一つである。
主人はまだ若く新潟県村上市の出身で、この多賀の地に地域おこし協力隊で来て3年間居た間に蕎麦打ちの修行をし、念願の蕎麦屋を昨年開業したばかりである。山間部で蕎麦の種を蒔き、刈取り、昔ながらの脱穀や天日干しも経験し、現在は石臼を買っての自家製粉で独自で納得のいく蕎麦を出している。
ちなみに多賀そばの品種は常陸秋そばで滋賀県認証の環境こだわり農産物の認定を受け,2008年には全国そば生産優良地区表彰「を全国農業協同組合中央会長賞」を受賞し、また近畿で最大の作付面積を誇っている。
また、現在「蕎麦切り」の最も古い文献は長野県木曽郡大桑村の定勝寺(1574年)であるが、それまではイザナギノミコト・イザナミノミコトをお祀りする多賀大社の「慈性日記」(1614年)の「・・・ソバキリ振舞被申候」の記録があり、そばに深い縁の街でもある。
(レポート提出/ちゅーさん)
【店名】 石栗庵
【読み(ひらがな)】 (いしぐりあん)
【 店の電話番号 】 090-5580-0729
【 住 所 】 〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀641
【 アクセス 】 徒歩:多賀大社前駅から徒歩5分
【 営業時間 】 営業時間:11時〜15時 なくなり次第終了
現在 土曜日のみ 18時から21時
ラストオーダー 20時半
【 定 休 日 】 定休日:火曜日、第2・4月曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 ¥1.000円~¥1.999円
【 予 約 】 お人数の場合、そば懐石も受付あり
【クレジットカード】 なし
【 個 室 】 なし
【 席 数 】 24席 (宴席の場合36席)
【駐 車 場】 駐車場:あり(店舗裏に3台のみ)
【 煙 草 】 たぶんOK?
【アルコール】 日本酒・ビール・焼酎
【店のホームページ】 https://www.facebook.com/ishigurian/