小むら(岡山県岡山市)長いお蕎麦をしゃれた空間で。
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岡山駅から歩くこと10分ぐらい。大通りから少し中に入った場所にお店を構えられている。
風合いのある麻のれん。太麻を使い少しくたっとしているのが、雰囲気を醸し出している。
入口右手に、色紙より少し大きな紙に本日の粉のお知らせがある。今日のお蕎麦は、茨木(常陸秋)、栃木。これだけで、期待が高まる。6時少し前のため、待たないとだめかなと思ったのだけれども、オープンしている模様。
すでに4人組のお客様が食事を楽しんでいる。店内は白を基調とした店内に、木製のテーブルと椅子。ここも厨房が見えない作り。少し残念。
そば茶が出され、最近めっきりと寒くなってきて、凍えた手を、湯飲みであっためながら、そば茶をすする。ほっとしながら、メニューをめくる。「練りから切りに至るまで、一本一本丹精込めて打ち上げております。蕎麦粉も、丸抜きを毎日石臼で自家製粉」とのこと。
この店の蕎麦は、すべて生粉打ち。10割で打っている。鴨つけ蕎麦(京都産合鴨)も魅力だが、天ぷらのセットを頼むべきか悩む。結局、12月の忘年会続きでお財布が寂しいので、もり蕎麦だけを注文。
最初に蕎麦以外のセットが運ばれてくる。うれしいのは、お汁が徳利に入っていること。このほうが、蕎麦湯を飲むときにも調節できるので、ありがたい。
しばらくして、お蕎麦が運ばれてくる。すごい量。盛り上がっている。
大盛り(メニューにはない)になっているのか、それとも一人前の量がすごく多いいのか? などと考えながら、蕎麦をつまむ。竹で編んだざるを使用しているのだけれども、すぐに分かったのは、ざるの中央部分が膨らんでいる。通常のざるとは反対。ざるを上下反対に使っているのか、そういうざるがあるのだろうか? 勉強不足。今度調べてみることにしよう。
考えてみると、ざるの中央部分が盛り上がっていることで、水切りがいいのではないだろうか。
麺はきれいなグレー。普通のお蕎麦より灰色なのだけれども、星はない。
つやつやと光り輝いている。
灰色で星がないということは、甘皮の部分を大切にしているということ? そして外皮も少し入っている? その場合でもかなり細かくなるまで石臼で挽かないと。
また、麺の光り方から考えてみて、麺の表面が鏡面みたいになっている。ということは、かなりの細挽き。さらに麺棒で上から圧力をかけて、蕎麦を打っているのでは。そんなふうに、目で見て、食感を想像してみる。
ようやくここで数本とって、半分ほどつゆにつけて食べてみる。やはりかなりのコシ。上の歯と下の歯で、噛み切ってみようとするが、しっかりつながっていて簡単には切れない。細引き、蕎麦の打ち方で、このつながりを生み出すのは、すばらしい。
麺の長さは、今まで食べたお蕎麦で一番長い。目の高さまでお箸を持ち上げても、まだ下の部分がざるについている。
お汁は、かつおの味、香り強め。
蕎麦湯は、湯呑みより少し大きめの器で出てきた。それほどどろっとしてなくて、丁度いい濃さ。ゆっくりと、蕎麦湯をいただきました。
岡山にも、いいお蕎麦屋さんがあると、感心しながら店を出ました。
(レポート提出/吉助)
【店名】小むら
【読み(ひらがな)】こむら
【 店の電話番号 】086-224-1890
【 住 所 】岡山県岡山市北区蕃山町2-12
【 アクセス 】岡山駅から徒歩10分
【 営業時間 】11:30~14:30 18:00~22:00
【 定 休 日 】月曜日
【ひとり分の平均的な予算】夜 2000円
【 予 約 】可
【クレジットカード】
【 個 室 】無
【 席 数 】
【駐 車 場】無
【 煙 草 】不可
【アルコール】有
【店のホームページ】
【地図にリンク】https://goo.gl/maps/aUTfRJBuwgP2