そば乾麺を電子レンジで茹でる方法、最短2分!! うどん、そうめんの乾麺も電子レンジで茹でられます/片山虎之介
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- カテゴリー: 日本蕎麦保存会, そば乾麺をおいしく食べる方法
そば乾麺を、電子レンジを使って、簡単に、美味しく茹でる方法をご紹介します。
早いそばなら2分ほどで茹で上がります。
市販されている、ほぼすべての乾麺が、この方法なら、電子レンジで美味しく茹でることができます。うどん、そうめんの乾麺も、もちろん美味しく茹でられます。
片山虎之介が工夫した、電子レンジそば調理法です。
家庭にあるタッパーを使います。
特別な容器は必要ありません。
「そば乾麺は電子レンジで茹でるもの」という新しい常識が、このページから始まります。
How to boil soba noodles in the microwave.
★なお、テレビの人気番組「マツコ&有吉 かりそめ天国」などの、そばの知識の監修は、片山虎之介が行っています。片山が発信したそばの情報が、番組で流れることがありますので、よろしかったらご覧ください。
This is a delicious way to boil dried Japanese soba noodles using a microwave oven. This is a cooking method invented by Toranosuke Katayama.
〈これまでは大きな鍋が必要でした〉
そばの乾麺を美味しく茹でるには、大きな鍋を使うことが重要でした。
電子レンジを使って茹でると、麺が重なった部分が茹で不足になり、固く残ってしまうことが欠点でした。だから大きな鍋で対流を起こす必要があったのです。
しかし、この電子レンジそば調理法なら、一部の乾麺を除き、問題を解決できます。
大きな鍋をお持ちでない方も、美味しい麺類を楽しむことができます。
⬇︎鍋で茹でると対流が起きて麺が動くため、麺どうしが重なることを防げます
〈電子レンジで最短2分、そばが茹で上がります〉
茹でる容器は、食品保存用のタッパーを使います。
乾麺を斜めにして入る大きさで、容量が2.5リットルぐらいあれば十分です。
タッパーの底の部分を見て、電子レンジ対応の製品であることを確認してください。
耐熱温度が100℃以上に表示されているものなら大丈夫です
〈どんな乾麺でも茹でられます〉
そば乾麺だけでなく、うどん、そうめんの乾麺も、この方法で、簡単に美味しく茹でることができます。
そば乾麺の茹で時間は、早いもので2分30秒の指示のものもあれば、3分とか4分、5分、6分、それ以上のものもあります。
虎之介流 電子レンジそば調理法ならば、ほとんどの乾麺は茹でられますが、一部に合わない麺もあります。それは後半で解説します。
⬇︎麺によって、茹で時間はいろいろ
【ここがポイント-1 適切な容器を選ぶ】
一人前のそば乾麺を茹でる場合、底の部分が、長さ20cm、幅13cm、高さが7cmぐらいで、対角線の長さが23cmほどのタッパーが、おすすめです。
写真の容器の場合、容量は2.6リットルです。
この容器に、長さ20cmのそば乾麺を、対角線に斜めに入れると、余裕で入ります。
これに近い大きさのタッパーを、選んで使ってください。
電子レンジでパスタを茹でる細長い容器が市販されていますが、おすすめしません。ここに紹介している形の、幅の広いタッパーを使うほうが、麺と麺との重なりを防ぐことができて、美味しく茹でられます。
⬇︎スーパーで販売している食品保存用のタッパーです。茹でるときに蓋は使いません
【そば、うどん、そうめんの乾麺の茹で方】
〈お湯を沸かす〉
湯沸かし器などで、1.2リットルほどのお湯を沸騰させます。
〈器に乾麺を入れる〉
一人前のそば乾麺、約100gを、タッパーに入れます。
麺が長い、うどんなどを茹でるときは、半分に折って入れてください。
〈熱湯を注ぐ〉
そば乾麺が隠れるより少し多い量の熱湯を注ぎます。
このタッパーの場合は、約1.2リットル入れました。
●必ず沸騰したお湯を使ってください。
●ふたは、しないでください。
〈電子レンジに入れる〉
タッパーを電子レンジに入れます。写真のように、手前から奥に長い方向で入れると、後の作業がしやすくなります。火傷に注意してください。
〈ここがポイント-2 30秒、短い時間をセット〉
そば乾麺の袋に書いてある茹で時間が3分までの麺は、指示されている時間より、30秒、短い時間をセットして、チンします。
ここで使用したそば乾麺は、長崎県・吉岡製麺所の「手延べそば」です。この乾麺の場合、2分30秒の茹で時間が指示されているので、2分にセットしました。
⬇︎長崎県・吉岡製麺所の「手延べそば」。丁寧に作られた繊細なそばで、茹で時間は、150秒から160秒
〈ここがポイント-3 一分たったら、いったん止めて、かきまぜる〉
一分たったところで、電子レンジを一時停止させます。
お箸を使って、そば乾麺をかきまぜます。
この作業の目的は、湯の中で重なり合っている麺を動かして、分離させることです。
対流の代わりに、お箸で麺を動かしてあげるのです。
特に容器の底の四隅に密集している麺を、意識してバラバラにしてください。
下の写真のように、お箸を左右の手に一本ずつ持って、容器の左右の端に密着している麺を、それぞれ動かしてやると、よく分離できます。それから全体にグルグルかきまわして、重なっている麺を分散させます。美味しいそばにするために、最も重要な作業です。
容器を写真のような方向に置くと、底に密着している麺を動かしやすくなります。
菜箸ではなく、普通のお箸を使った方が、麺をうまくコントロールできます。
タッパーの中は熱湯なので、火傷しないよう、十分、気をつけてください。
⬇︎麺どうしが重なり合わないよう、お箸で丁寧に、かき回します
〈すぐにレンジの加熱を再開〉
すぐに加熱を再開します。そのまま時間がきて、電子レンジがチンと鳴れば、芯も残らず、美味しいそばが茹で上がっています。
⬇︎茹で上がりました
〈水で洗う〉
ザルにそばをあけます。
熱湯なので、火傷に注意してください。
⬇︎無塩の乾麺で、そば湯を飲みたい方は、このときに、お湯をとっておきます
〈水道水で麺を洗います〉
水を替えて洗い、ぬめりが取れたら、手早く水を切ります。
お気に入りの器に盛って、出来上がりです。
【茹で時間が長い麺の茹で方】
以上が、茹で時間2分30秒と指定されている、そば乾麺の茹で方です。
茹で時間3分と指定がある乾麺の場合は、最初に電子レンジの時間設定を、指定より30秒短く設定します。つまり2分30秒に設定ですね。
そして、加熱をスタートさせたら、1分経過したところで1回かき混ぜ、2分経過したところで、もう1回、かき混ぜます。
要するに1分経過するごとに、1回かき混ぜるだけで、あとは時間がくれば美味しく茹であがります。
茹で時間4分と指定のある麺は、電子レンジの時間を、指定通りの時間にセットします。30秒短くは、しません。
そして加熱をスタートさせたら、1分経過したところで1回かき混ぜ、2分経過したところで、もう1回、かき混ぜます。3分経過のところで、もう1回、かき混ぜれば、あとは時間終了を待つだけで出来上がります。
1分経過するごとに、1回かき混ぜるのが、基本原則です。
茹で時間5分ぐらいまでの麺は、この方法で大丈夫です。
茹で時間は、麺によって様々です。
中には太いそばなどで6分、7分、あるいはそれ以上、茹でる必要のある麺もあります。
そうした乾麺も、この方法で茹でることはできますが、茹で時間が6分以上の太い麺は、電子レンジにセットする時間を、少し、長めにした方がいいと思います。
それぞれのご家庭でお使いの電子レンジの性能の差などもありますので、茹で時間6分以上の麺は、お使いの電子レンジで実際に作業してみて、どのくらいの時間、茹でれば良いのか、テストなさってください。
茹で時間5分までの乾麺なら、虎之介流「電子レンジそば調理法」で大丈夫だと、ご理解ください。
⬇︎電子レンジそば調理法で茹で上がった「妻有そば」。「おいしいそば乾麺大賞」グランプリ受賞。茹で時間5分
〈茹で湯について〉
タッパーの中の茹で湯には、そばの味や栄養が溶け出しています。
無塩の乾麺を茹でて、そば湯を飲みたい方は、茹で湯を捨てないで、ボウルなどの器にとってから、麺を流水で洗ってください。
少ない湯量で茹でたので、栄養も味も濃厚なそば湯ができます。
ただし、塩を入れて製造した乾麺の茹で湯を飲むのは、あまりおすすめしません。
こんな簡単な方法で、ちゃんと茹でられるなんて、信じられないかもしれませんが、だまされたと思って試してください。
あなたの生活の中で、そばを食べる機会が、確実に増えます。
⬇︎ユーチューブに動画をアップしました。さらに詳しい内容をご覧いただけます。クリックすると、動画にリンクします。
【おすすめの美味しいそば乾麺】
日本蕎麦保存会が主催した「おいしいそば乾麺大賞」のランキングをご覧ください。日本一美味しいそば乾麺は、ここにあります。
⬇︎クリックすると、「おいしいそば乾麺大賞」のページにリンクします
【美味しいそばつゆが、そばのおいしさを倍増させます】
「おいしいそばつゆ大賞」も決まりました。市販のそばつゆを、20人の蕎麦のソムリエが実食して審査、決定しました。
⬇︎クリックすると、「おいしいそばつゆ大賞」のページにリンクします