午前11：３０すぎ、ちょうど腹も空いてきた頃、十割そばカフェという名前に惹かれて立ち寄ってみた。店の構えといい、中の雰囲気といい、名前の通り日本蕎麦屋というよりも、いかにもカフェの雰囲気。それにしても、これでもかと言うほど沢山品数のある券売機がどんと置いてある。手打ち蕎麦の店では珍しい光景だ。あまりにもメニューの数が多いので、あれもこれもと迷ってしまう。一通り見渡した結果、小生の空腹に訴えかけてきたのは三色そばだった。まず冷たい蕎麦は三色を大盛りで。それと温蕎麦はかけ蕎麦を選んで買った。

席に着くとほどなく店員さんが蕎麦茶を運んできて食券の半券を持って行く。お茶をすすり一息入れる。お茶受けの揚げそばも具合よし。揚げ蕎麦を食べながら寛いでいると、まず３色蕎麦が運ばれてくる。

説明書きには挽きぐるみの田舎蕎麦、抜き実の中心部を挽いた更科蕎麦、そして抜きみの挽きぐるみの石臼蕎麦とある。蕎麦切りの色合いも食感も舌触りも三者三様に微妙に違う！これは楽しい蕎麦だ。この大盛りで1,200円はリーゾナブル。もりつゆも鰹節を使ったクセのないオーソドックスなもので３色蕎麦それぞれと溶け合っている。

かけ蕎麦もネギを乗せただけのシンプルなものだが、ホッとするような味わいで締めに相応しい。天カスも付いてくるのがまたいい。蕎麦湯はテーブルの上に置いてある銀色のポットに予めいれてあり、これも蕎麦カフェならではなのだろう。

なお当店の特長として挙げられるのはそばを最大限に活用していることである。丼ものの飯は米に蕎麦の実を混ぜて炊いたものだし、コーヒー・コーナーでは「蕎麦湯で淹れたそば湯コーヒーです。お好きなカップでご自由にお召し上がりください」とある。カップを客に選ばせるところも、前掲のお茶受けの揚げそばも蕎麦カフェらしいもてなしである。店主は女性なのだが、小生の尋ねることに丁寧に答えてくださり、もてなしには女性らしい気配りが随所に見られる。

コーヒー・ブレイクに気軽に立ち寄ることのできる当店は、ヤングのファンも多いと思われる。小生もまた高岡に来た時は、三色そばと蕎麦湯のコーヒーを懐かしく思いきっと立ち寄ることだろう。蕎麦屋のスタイルもまさに融通無碍と言うべきか！？

(レポート/おらあ蕎麦っ食いだぜ)

【 店の電話番号 】
電話：0766-24-7771

【　住　所　】
住所：富山県高岡市北島258

【 アクセス　】
高岡やぶなみ駅から600m強

【 営業時間 】
営業時間：11:00～15:00

【 定 休 日 】
無休

【ひとり分の平均的な予算】
昼　1,000〜1,500円

【　予　約　】
なし

【クレジットカード】
カード不可　電子マネー不可

【　個　室　】
なし

【　席　数　】　
カウンター席　テーブル席

【駐　車　場】　
第1駐車場7台　第2駐車場　約10台

【　煙　草　】
全席禁煙

【アルコール】
なし

【店のホームページ】
不明