そば処 ぬまくま(広島県福山市)好きでよかった蕎麦屋
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幼稚園に通う前の幼かった私が「お母さん、これおいしい、なんていうの?」と聞くとお母さんは「ざるそばだよ」と教えてくれた。それ以来私は「ざるそば」が好きになった。そんな私が幼い頃から好きだった蕎麦屋が、「そば処 ぬまくま」である。
県道47号線と72号線が交わる三叉路を抜けると沼隈町だ。蕎麦好きの私にとって、この三叉路から「そば処 ぬまくま」は遠い。この三叉路から県道47号線に沿って南下した場所にある「そば処 ぬまくま」までの間、「まだか、まだか」と思うのは蕎麦好きだからか、それとも単なるせっかちか(笑)
「そば処 ぬまくま」に着くと、川の向こうに季節折々の日本らしい景色が見える。のれんをくぐり、客室へ入ると奥に座敷がある。子供の頃によく家族と座敷で食べていたが、いつのまにか一人で来て、客室の手前のテーブル席で食べるようになっていた。客室の窓からも、川の向こうの景色が堪能できる。
メニューは使う蕎麦粉によって「ざるそば」と「田舎そば」に分かれている。それに加えて、山かけそばや月見そばがある。私はよく「ざるそば」の大盛りを頼むので、今日も「ざるそば」の大盛りを頼んだ。
この店には新聞や町の情報誌と共に、蕎麦についての本がいくつか置いてある。蕎麦打ち教室の紹介をしている本には「そば処 ぬまくま」が全国の蕎麦打ち教室と共に紹介されており、「そば処 ぬまくま」で私は何度か教えて頂いたことがある。教えて頂いているとき、私が「蕎麦打ちの工程が高橋名人の打ち方と似ていますね」と言うと、先生は「ウチの打ち方は高橋名人を見本にしているよ」と答えて下さった。
出された蕎麦はコシが強く、のどごしが良い。教えて頂いている先生は「水回しの工程で、いかに良い塊にするかで、良い蕎麦にできるかどうかが決まる」と言われていた。蕎麦粉に加水する水の温度も15度と決めているそうである。「自分で打ったものをゆでて確かめるまでが蕎麦打ちだ」と言う職人たちが提供する手打ち蕎麦がおいしいのは当たり前である。
子供の頃から好きだった「そば処 ぬまくま」は、二十年以上経った今でも好きで、好きでよかったと思わせてくれる蕎麦屋である。
(レポート提出/ともあき)
【店名】そば処 ぬまくま
【読み(ひらがな)】そばどころ ぬまくま
【 店の電話番号 】084-987-1899
【 住 所 】〒720-0311 広島県福山市沼隈町草深1876-1
【 アクセス 】電車は近くに通っていないので、車。
【 営業時間 】11:00~14:30
【 定 休 日 】火曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼のみの営業、1000円程度。
【 予 約 】必要なし
【クレジットカード】不明
【 個 室 】なし
【 席 数 】40席
【駐 車 場】あり
【 煙 草 】全席禁煙
【アルコール】あり
【店のホームページ】なし