手打そば 千喜知庵(岡山県岡山市)しなやかな10割蕎麦の味。とともに、デートを楽しめるおしゃれなお店。
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目的のお店が本日臨時休業。そこで、知り合いに相談したところ、千喜知庵を勧められた。千の喜びと知。名前に込められた意味をしばし想像。
岡山駅から10分より少し歩くような。とはいえ、最初のお店にいき、振られて、さらに歩いたのだから、実際は20分以上歩いている。いや、本当はもっと近いのだろうけど、そこは、方向音痴。さっそくスマホのナビゲーションでも、迷ってしまった。さらに、お店の前に来るも、おしゃれな店構え。一旦通り過ぎてしまう。
お店に入ったのが、6時すぎ。若い女性がカウンターに一人。オープンと同時に入ったのか、しばらくして、お店を後に。常連さん?
メニューをみて、もりそば、生粉打ち(10割)
10割蕎麦があるのを嬉しく思う。しかしながら、10割そばって、今まで頼んで後悔したこともしばしば。しかし、お店にはいっただけで、ジャズの流れ、また、。食べる前から、期待してしまうお店ってありますよね(ネットの評判は関係なしに。五感で感じるというか。)
10割は普通の蕎麦より100円アップ。天せいろで、生粉打ちのセットに変更、大丈夫とのこと。1500円プラス100円。
待っている最中。厨房のほうで、天ぷらを揚げる音がきこえる。残念なのはカウンターに座っても、厨房の中が見えないこと。しかしながらこれは、お客から厨房が見えず、また、厨房からもお客が見えないということ。
接点はオーダーをとりにくる、感じのよいホールの人のみだし。メニューに、お会計はお席でと書いてあり、ゆっくりと出来そう。お蕎麦屋さんによっては、お客と、お店の人との距離が近かったり。それはそれでいいのだろうけど、初めてのお店では(なんとなく、イチゲンサンお断りっていう風な)とこもあったり。そう、ぶらりと一人での訪問にも優しいお店。また、お店の人と無理に会話しなくてもいいお店。
雰囲気もカフェみたいだし、本当は、本をゆっくりと読んで、食後のコーヒーならず、そば湯を、楽しみたい。
あ、メニューに、そば茶のブリュレを発見。ますますゆっくり、いや、2時間ほどゆっくりとしていきたい。だけど、きっとお店の人に迷惑だろうなと。
ここは、ホールの方も、清潔な白の割烹着をきて、清潔感と、ほのかな柔らかさ。また、お店の内装がおしゃれなせいか、白の割烹着さえも、洗練されて見える。
その間におしゃれそうな、40代の4人組のグループ入店。
天ぷらが先に運ばれてくる。えび、ししとう、しいたけ、小魚など。まずは、ししとうをいただいてみる。天ぷら専門店のような、薄めの衣。衣の触感もサクッといい感じ。えびは、蕎麦がきてのお楽しみとうことで。
しいたけを摘まんだところで、待望のお蕎麦が運ばれてくる。見た目、一人前の量は、普通か、少し多め。お汁がとっくりに入っているのは嬉しい。蕎麦湯を飲むときにも、濃度調節出来るし。つゆを、蕎麦猪口に半分ほどいれる。
お蕎麦の色は、きれいな薄めのグレー。星とかははいってない。粗びきもいいのだけれども、のど越し重視なのかな。つや、また、一本一本がしっかりと立って、盛り付け方も、少し空気がはいるような、ふわっとした盛り付け。
べったっとした、盛り付け、また、コシがない蕎麦は、ふわっと盛り付けても、すぐにべったとして、配膳されてしばらくしたら、潰れてしまうものだけれども。見た目のつゆの色が濃いいため、醤油が主張しているのかなと思い、つゆに1/3ほどつけて食べて見る。
思ったよりも、醤油が勝ってなく、次に、ほぼ全部つけてみる。うーん。全部つけると、やはりつゆの味のお蕎麦になってしまい、お蕎麦の良さがなくなってしまうなー。結果半分より、少し、6割つけて一番との判断。薬味は、白髪ねぎと、わさび。わさびだけを食してみる。甘味があり、それでいて、辛みもある。わさびを少しお箸にとり、蕎麦につけて食べると、また、違った楽しみ。
前半は、わさびにつけず、蕎麦を食べて、後半に、少しずつわさびを付けて。
蕎麦のコシと、しなやかさの両立したお蕎麦というのは、難しいと思う。
普通は、お蕎麦は、さっと手早くすすって食べるのが粋だろうし、時間をかけると、お蕎麦がべったとしていまうし。だけれども、せっかくのお蕎麦、ゆっくりと食べるのが好き。また、食べ始めとの、触感の変化を楽しむのも。
配膳されると、まずは、見た目を楽しみ。蕎麦のコシ、つや、色。つゆの色。これで、どれだけ汁につけるか、ゆっくりと食べのか、手早く食べるのか。ここでは蕎麦がしっかりと立っているので、ゆっくりと。結果、食べ終わるころにも、しっかりとした美味しいお蕎麦が楽しめました。
そば湯は、かなりこってりとしていて。ポタージュのような。開店して30分ほどで入ったので、お湯自体は、まだそこまでどろっとしてないだろうし。お蕎麦やさんによっては、反対に薄めの場合には、蕎麦粉を足して欲しいと思うこともしばしば。
ここの汁の味は本当にバランスが取れて美味しいし、もう少し、さらっとした蕎麦湯だったらなと。これは好みですね。
10割蕎麦に思えないような、蕎麦のコシ、弾力。しなやかさ。のど越しの良さ。
二八蕎麦は、加水率が低めの蕎麦を最近好み。(加水率が高いお蕎麦は、ゆっくりと食べると、最後のほうはくたっとなってしまうので)しかしながら、ここのお蕎麦を食べて見て、10割でこののど越し。加水率は高め、または、ゆで時間を少し長めにして氷水で締めているのか?)数本、下と上歯だけで、切ってみても、弾力を感じる。なかなかすごい。
つゆの味だけ味わってみても、厚切りのカツオ節を長時間煮込んで煮詰めた味。とはいっても、主張しすぎず、お醤油とのバランスも良く。
お会計は、席での会計。厨房が見えなかったのだけれども、ホールの人のありがとうございましたとの声の後に、厨房の中からもありがとうございましたとの声。最後まで、おしゃれで、また、感じのいいお店でした。
(レポート提出/吉助)
【店名】手打そば 千喜知庵
【読み(ひらがな)】せんきちあん
【 店の電話番号 】086-223-1216
【 住 所 】岡山県岡山市北区中山下1-7-7
【 アクセス 】岡山駅から徒歩12分
【 営業時間 】11:30~14:30 17:30~21:30
【 定 休 日 】月曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 夜 2000円
【 予 約 】
【クレジットカード】
【 個 室 】
【 席 数 】
【駐 車 場】
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】有
【店のホームページ】
【地図にリンク】 https://goo.gl/maps/HWqrcxLJFGD2