そばの里 江丹別(北海道旭川市) 江丹別で食べる、江丹別そば
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北海道にはいくつものソバ産地があり、ここ江丹別も有名な産地のひとつです。全国の多くの蕎麦屋さんで、江丹別産のそば粉が使われています。江丹別は旭川市ではありますが、市内からは車で30分くらいの距離があり、冬の最も寒い時期になると、北海道で一番の最低気温を記録する日も珍しくありません。
旭川市から、道道72号線を北上していくと、江丹別市街に入ります。お店はこの道道沿いにあります。一見、長屋のような建物の周りに蕎麦のノボリが立っており、緑色の看板が目につきます。店の裏に駐車することができ、さらに奥には工場のような建物があります。この建物はソバの製粉などを行なっているようです。
店内に入ると、入り口に色紙や毛糸で作ったメニューがいくつか貼られています。乗っている薬味などの説明も書かれています。右手に進むとそば粉や乾麺などのソバ製品が並んでいます。左奥に進むとテーブル席があります。
テーブルと椅子は黒で統一され、壁はクリーム色、照明は黄色がかった明るい色をしていました。テーブル席から離れたところにテレビがありましたが、お客さんが少なかったので、静かな雰囲気でした。
厨房には女性店員さんがふたりいました。お水とおしぼりを持ってきてくれた店員さんが主に接客をしているようでした。
この日は雨が降ってきて気温が下がっていたので、後から入ってきたお客さんが、温かい蕎麦を食べようと話しているのが聞こえました。メニューは温かい蕎麦も冷たい蕎麦も、10種類以上あります。ご飯物は山菜炊き込みごはんと黒米おにぎりがあります。テーブルにあるメニューと、壁に貼られている絵のメニューを見ながら、梅なっとうそばと月見そばを注文しました。
テーブルには江丹別の観光スポットなどの説明、蕎麦についての説明、江丹そばについての説明書きが置かれており、読みながら注文しものが出てくるまで待つことができます。特に、蕎麦についての説明が、種類、畑、収穫、そして打ち方までがイラスト付きで書かれていて面白かったです。
注文したものが運ばれてきました。梅なっとうそばは夏限定ということで冷たいそばです。黒い大きな器にそばが入っています。そばの上には海苔と水菜、そして大根おろしと納豆と梅が乗っており、横に長ネギとわさびが添えられています。器が大きいので少しの量に見えますが、そばの上の具だけで量がありそうです。
そばは白っぽく、長い麺です。太さはそれほど太くはありません。星はぱっと見だとわからない程度に入っています。水切りがしっかりされていてもつやがあります。
そばだけをすくって食べてみると、モチっとした感触があり、噛むとムチっと切れる感触があります。噛むと程よく甘みがあります。鼻から甘い匂いが通る感じがわかります。汁は甘く、少しかけて蕎麦だけで食べても良し、たくさんかけて具や薬味と混ぜて食べても良しの味でした。梅の酸味と納豆の味がそばと合っていて、するすると食べることができます。食べ終わりまで梅のさっぱり感があります。
月見そばは温かいそばです。かけそばの上に生卵と長ネギが乗っています。汁の色だけ見ると薄味かと思いましたが、汁自体の香りが良く、食べてみると返しの味が立っており、ソバの香りを引き立てています。月見そばも麺が長く、ツルツルと食べられます。
どこかに行ったついでに寄るというよりは、このお店を目的に行くような場所にお店があります。普段は地元の方がお昼ご飯に食べに来ることが多いと思います。ですが、このお店ではそば打ち教室も行なっているそうです。産地でそば打ちを習い、地元のそばを食べられるお店はそうそうないと思います。新そばの時期は是非、訪れてみてほしいと思います。
(レポート提出/ゑみう)
【店名】そばの里 江丹別
【読み(ひらがな)】そばのさと えたんべつ
【 店の電話番号 】0166-73-2117
【 住 所 】旭川市江丹別中央114-2
【 アクセス 】旭川方面から道道72号線を北上
【 営業時間 】4月〜10月 11:00-18:00 11月〜3月 11:00-16:00
【 定 休 日 】木曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 800円
【 予 約 】
【クレジットカード】不可
【 個 室 】 なし
【 席 数 】 テーブル 4人×5、6人×2席
【駐 車 場】 あり
【 煙 草 】 不可
【アルコール】 なし
【店のホームページ】http://www.ja-asahikawa.or.jp/soba.html
【地図にリンク】https://goo.gl/maps/UYQMpUaUktt