そば処 ほん多屋 (北海道佐呂間町) 北海道産の十割手打ちそば
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北海道の道東、サロマ湖の南側の佐呂間町中心部にこのお店はあります。1988年からということですから、30年以上続いているお店です。隣町の北見市には支店があり、佐呂間町のお店は本店です。お店は佐呂間町の中心部中心部から東西に走っている道路沿いにあります。大きな看板と和風の入り口が目印です。お店の前に駐車場があり、お昼と夕方はいつも車がたくさん停まっています。
お店の正面左側にそば打ち場があります。朝早く行くとそば打ちが見られるかもしれません。お昼に行った時は、そば打ち場の窓はブラインドカーテンが下げられていたので、残念ながら中を見ることができませんでした。
入り口に入る前にショーケースのメニューを見ることができます。江丹別産のそば粉を使用していると書いてありました。入り口の戸を開けると、左手にレジカウンターがあり、さらに左手奥には厨房とカウンター、テーブル席があります。右手には小上がり席、正面奥には座敷があります。以前、休日のお昼に来た時には、親戚の集まりがあったようで、10人くらいが座敷に入っていくのを見たことがあります。
お店の作りは濃い茶色で揃えたテーブルと椅子、薄茶色の壁と、お蕎麦屋さんらしい作りです。厨房が明るく、テレビがついているので活気があるように感じます。接客担当の女性店員さんが二人のほかに、厨房では白い前掛けをした若い男性が二人で調理をしていました。この日はご主人の姿は見えませんでしたが、お店にいるときはよく、知り合いのお客さんと活気のある声で話しをしているのを見ます。
平日のお昼前でしたが、すでに二人、お客さんが食事をしていました。あとからもすぐにお客さんが来ていて、席はすぐに埋まっていました。
メニューはほとんどが写真付きのメニューになっています。写真を見ると種物がいくつもあり、それぞれのそばに乗っている種物が書かれています。冷やしかしわそばが売りで、掲載された新聞のコピーがありました。10月から3月頃までは牡蠣そばもあります。そばは全て北海道産の石臼挽き十割そばを手打ちで提供しています。支店に機械室があるので、そちらで製粉をしているのでしょう。面白いのは丼もので、カツ丼は卵も玉ねぎもなく、四角い重箱に入ったご飯の上に、タレのついたトンカツがのっています。ちなみにこのような卵でとじないカツ丼は、北海道では佐呂間町と同じ道東にある、訓子府(くんねっぷ)町で根付いたものと言われています。豚丼も、四角い重箱に入っています。カツ丼と豚丼は佐呂間産の豚肉を使っているとのことです。持ち帰り用に、生そばとそば粉もあります。
今回は冷やしかしわそばと豚丼を注文しました。厨房で冷やしかしわそばのことを「ひやかしひとつ」と言っていて、面白かったです。
しばらく待つと、注文したものが出てきました。冷やしかしわそばは、冷たいそばの上に甘く煮た鶏肉がのっている、とてもシンプルなものです。冷たい汁が別容器に入っていて、薬味に長ネギとわさびがついてきました。そばは、太めでパッと見ても硬さがありそうです。2本くらいつまんで持ち上げてみると、コシの強さがよくわかります。色は濃い灰色で、黒と白の星が見えます。表面がざらついており、粗挽きのような感じです。丼に顔を近づけると、そばよりも鶏肉の甘辛い香りがして、その中でそばの香りがふわっと続きます。
そばを食べてみると、口の中でザクっと切れるような感触があります。ザラザラ感があり、噛むほどにそばの甘みが出てきます。鶏肉は甘く煮てあり、汁をかけずにそばと食べても美味しく、汁をかけると甘みが少しまろやかになってさらに食べやすくなりました。
汁は昆布と鰹節で出汁を取っているようですが、鰹節の風味がこのそばと合っています。どちらかというとそれほど濃い汁ではないのに、太めのそばの味を引き立てています。十割そばですので、メニューに「そばが切れている時もありますが切れないように努力をしています」と書かれていました。実際、今回食べたそばは最後まで長いままで、丼に短く残ったそばは少ししかありませんでした。
蕎麦湯は、容器を開けてみると底の方にどろっとしたかたまりがありました。少し混ぜてからついでみると比較的さらっとしていました。
豚丼は、四角い重箱に厚めの豚肉が4枚のっています。その上には炒めた玉ネギがのっています。色からすると濃い味かと思いましたが、濃くはなく、醤油と砂糖の香ばしさが良いバランスでした。豚肉は大きいですが柔らかく、噛みやすいものでした。丼ものにはワカメと長ネギのお味噌汁とたくあんが付いています。
そばも丼ものも美味しいです。量があるのに、そばの大盛りや、別メニューをおかわり注文するお客さんが多いです。あとから来たお客さんが、たぬきそばをとじてほしいと、メニューにのっていないものを注文していました。女性の店員さんは、お客さんにどういったものかを聞いて、できると答えていました。臨機応変なこういうやりとりを久しぶりに聞いたように思います。
(レポート提出/ゑみう)
【店名】そば処 ほん多屋
【読み(ひらがな)】そばどころ ほんだや
【 店の電話番号 】01587-2-2620
【 住 所 】北海道常呂郡佐呂間町永代町104
【 アクセス 】佐呂間町内中心部を走る道道103号線沿いにあり、大きな看板が目印です。
【 営業時間 】11:00-19:30 中休みあり
【 定 休 日 】月曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 1000円 夜 1500円
【 予 約 】可
【クレジットカード】
【 個 室 】あり
【 席 数 】 カウンター5席、テーブル席4人×2、小上がり4人×3、他に座敷有り
【駐 車 場】あり
【 煙 草 】
【アルコール】あり
【店のホームページ】
【地図にリンク】https://goo.gl/maps/Vf8c6vvMbcyTea9T8
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【写真の説明】
hondaya-1 お店の入り口です。
hondaya-2 冷やしかしわそば。甘辛の鶏肉と太めのそばが、汁なしでもおいしいです。
hondaya-3 豚丼。地元佐呂間産の豚肉を使っています。