蕎麦きり一 (千葉県いすみ市) 漁師町の風情残る町の蕎麦屋さん

関東地方のおいしいそば屋

いすみ市は千葉県の九十九里浜(九十九里町)と月の砂漠(御宿町)の中間にあり、雑誌『田舎暮らし』の2019年版で「自然の恵み」部門全国1位を獲得。首都圏エリアランキングでは「若者世代」「子育て世代」「シニア世代」が住みたいランキングの3部門で1位を獲得。海に山に田園に自然豊かなで、東京から特急で70分と気軽に行ける房総エリアの町である。周辺の地域では最大の漁港町で、イセエビの水揚げ量日本一を誇る。

秋には関東随一と言われるほどの迫力がある、勇壮豪快な大原はだか祭が有名な町にあるお蕎麦屋さんに行ってきました。


元々、蕎麦屋があり2月に1回程度で足を運んでいたのですが、惜しくも閉店してしまい。残念に思っていたのですが、いつの間に店内を改装し、店名も変わり、店主も変わり、2016年11月に蕎麦屋が新規開店となっていました。

田舎の小さな町で新規開店した店となれば、多くの町民は足を運ぶので「何を食べても、美味しい!」と噂には聞いていましたが、職場から近いこともあり「今度、行こう。」と思っているうちに月日が経ってしまい、開店してから2年も経ってからの訪問となってしまいました。

いざ蕎麦屋に向かい国道を走っていると、周りの雰囲気に似合わないような、城下町風の建物が目的の蕎麦屋である。駐車場は4台ほどのスペースで少し狭く、一部縦列駐車になってしまうのが難点。

暖簾をくぐり店内へ入ってすぐ目の前に飾り棚があり、今日使用している蕎麦粉の案内が書いてある。自分が訪問したときは「会津在来」となっていた。

店内は古民家風となっていて、会計カウンターの棚には何種類ものそば猪口、店内の奥の棚には店主が集めた料理本が飾られている。

客席は、テーブル四人掛け×1、座敷四人掛け×3、大きい囲炉裏席8人掛けと、集客できる人数は少なそうですが、どの席もゆったりとできるスペースが確保されています。
そしてお客さんの会話を遮らない程度の音量でジャズらしき音楽が流れて、とても尾心地の良い空間ができている。


自分以外のお客さんは14時過ぎということもあり、老夫婦が1組しかいなかったが女将さんに「失礼ですが、ここは和食屋?蕎麦屋?」と尋ねていたのですが、接客が非常に丁寧で、笑顔はもちろんですが具体的な説明をしていました。

店主も注文が入ってないときは、帰るお客さんを出入口まで行き見送りしていて、深々と頭を下げ感謝の挨拶をしていました。同じ接客業をしている自分としては関心をしてしまいました。

メニューの種類は冷たい蕎麦でいえば、せいろ・とろろ・鴨・天せいろと多くはないです。二日前までに予約が必要なコース料理があるようです。

自分が注文したのは天せいろ。

店主が元々は、和食専門の料理人だったようで、蕎麦は一茶庵で修業したようです。食材にもこだわりを持ち、地元でとれたものや、全国から気にいった食材を取り寄せているようです。

そして蕎麦粉はぬき実で仕入れ、当日分だけを石臼で製粉しているとのこと。「会津在来」と書いてあると言いましたが、「信濃一号」「常陸秋そば」を日替わりでしようしているようで、今回は『品質が高い』と評価のある信濃一号のようで、何から何まで期待してしまう要素だらけです。

夫婦2人で営む店なので、料理は出来たものから運ばれてきます。
まずは全てのメニューについてくる小鉢、今回は蕎麦豆腐でした。初めてたべたのですが、柔らかいなかにモチモチ感があり、美味しくいただきました。

次は天ぷらが運ばれてきたのですが、きれいに揚げてあり本当に料理が上手なのが分かります。蕎麦への期待が凄く高まります。


そして最後に蕎麦が出てきました。細切りで透明感がありホシがない、完璧に水切りされ、せいろに丁寧に盛り付けた蕎麦が出てきました。量は普通程度。つなぎの割合は聞けませんでしたが、二八蕎麦だと思われます。

まずは蕎麦を一口、信濃一号にしては味が薄く、風味も少なく鼻から抜ける蕎麦の感じはあまりないですが、歯切れ、のどごしが非常によく、舌ざわりがつるつるなので、休まずどんどん食べれそうなほどでした。客層年齢の高い地域には合った蕎麦だと思います。

つゆは鰹の味が濃いのに、少し甘口のさっぱりした味で、口の中につゆがなくなるまで終始鰹節の風味がしています。

麺は薄味、つゆは濃い味と言った感じです。

ちなみに、冷汁用と温汁用で仕込みの異なる、かえしと出汁を使っているとのことです。

蕎麦とつゆの相性は、もちろん抜群です。つゆが濃い味なので、麺の半分程度つけて食べるのがオススメです。

そして天ぷらは、ししとう・なす・かぶ・エビの4種類。胡麻油を使い豊かな風味があり、食材を新鮮なものを使っていると思われ、非常に美味しいです。蕎麦屋の天ぷらとは思えないほどの質の高さで、特にエビがぷりっぷりでした。

こんなに美味しい蕎麦屋さんが職場の近くにあるにもかかわらず、なんで2年も行かなかったのか後悔しています。

これからは仕事の日の昼食は蕎麦きり一に行くことが多くなるでしょう。

市としても非常に良いところなので、是非足を運んでみてください。

(レポート提出/まぁーと)

【 店 名 】蕎麦きり 一

【 読 み 】そばきり はじめ

【 店の電話番号 】0470-63-1655

【 住 所 】千葉県いすみ市日在1850-1

【 アクセス 】車がおすすめ

【 営業時間 】火~金11:30~15:00 17:30~21:00
土・連休中日 11:30~14:30 18:00~20:30
日・祝 11:30~売り切れ次第終了

【 定 休 日 】月曜、第二・第四火曜日(月曜祝日は営業)

【ひとり分の平均的な予算】1000~2000

【 予 約 】可

【クレジットカード】

【 個 室 】無

【 席 数 】24席

【駐 車 場】4台ほど

【 煙 草 】禁煙

【アルコール】有

【店のホームページ】フェイスブックにてアカウント有

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/X4dor2MTvpeKgAjY8

【写真の説明】
1. 店先
2. 囲炉裏と料理本が飾られている棚
3. 蕎麦
4. 天ぷら

のほほんと。
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