手打ち蕎麦 元さん(千葉県千葉市)蕎麦の美味しさを改めて考えさせられる10割そば
千葉モノレール葭川公園駅より2分ほど歩き、富士見本通りより一本入った路地にある、手打ち蕎麦元さんを訪問する。手打ち蕎麦元さんはレンタルスペースまる空間で毎週月曜日に出店している手打ちのお蕎麦屋さんである。当日は13時30分過ぎの訪問にて、店内には私を除き6人のお客が居り、繁盛されていることも窺える。
店内に入るとテーブル席が4つ。お客も女性が4名と多く、ちょっと吃驚も早速オープンテーブルに案内される。今どきのアクリル板はテーブルには設置されておらず、またお店の空間設計からも圧迫感は無い。お水を運んできた店員に、早速「10割そば」を注文。4~5分で「10割そば」が席に到着する。
蕎麦の外観は、色は薄緑色。10割だからか麺が長方形、やや太めに切った麺と麺の厚さが一対一となっておらず。長さは短いものも混ざっているが総じて長い。まずは蕎麦のみを口に入れてみる。香りは有り、蕎麦の香り自体ちょっと鼻につくものの悪くはない。麺の硬さはやや柔らかめ、歯を当てたときの切れ具合は良いものの、噛んだときの噛みごたえや弾力はもう少し欲しい。麺をすすってみると、10割だからか噛んでしまって、口内に甘みが広がる。そして、喉越しはなんだか少し引っ掛かる感じである。麺への水分量も多めの筈なのだが、蕎麦なのになぜ引っ掛かる感じになってしまうのだろう?爽快感ではなく。
つぎに汁。色は黒。濃い味の中に甘みがあり、またコクもあるそば汁である。美味しいざる汁であることは疑いないものの、コクを出すためか鰹節のえぐみ(?)も出ており、臭みもほのかに感じる。また、私好みの濃汁だが、そば汁の味がいつまでも舌に残り勝ちで、キレがなく、ちと厳しい飲み口であった。そして、麺に汁を絡めて食べると、蕎麦の香りとそば汁の臭みが相乗することで、口内にて蕎麦の香りを楽しむことができる。しかしながら、蕎麦の喉越しが少し引っ掛かる感じなのは変わらずで、美味しい蕎麦と調和したそば汁であるのに、と蕎麦を食べながら少々不思議な気持ちになる。
この蕎麦の良かった部分は、蕎麦の香り、甘みである。そして、蕎麦の喉越しを決定づける要因・要素が何であるのか、今の私には皆目見当もつかないが、蕎麦の美味しさとは何なのかを改めて考えさせられる食味体験であった。
(レポート提出/かめのうらしま)
【」店 名 】手打ち蕎麦 元さん
【 読 み (ひらがな)】てうちそば げんさん
【 店の電話番号 】TEL 090-8461-7549
【 住 所 】千葉県千葉市中央区富士見2-12-4 まる空間
【 アクセス 】千葉モノレール 葭川公園駅から徒歩約3分
【 営業時間 】月曜日11:30~17:00 (コロナ禍にて)
【 定 休 日 】
【ひとり分の平均的な予算】昼 1,500円
【 予 約 】不可
【クレジットカード】不可
【 個 室 】無
【 席 数 】
14席 (テーブル6人席×1、4人席×1、2人席×1、オープンテーブルに2席)
【駐 車 場】無
【 煙 草 】全席禁煙
【アルコール】無 (コロナ禍にて提供せず。)
【店のホームページ】手打ち蕎麦 元さん@まる空間 – 蕎麦店 (business.site)