関東地方のおいしいそば屋

君津市は、少し前にSNSで「まるでジブリの世界」と話題になった、幻想的なハート型の写真が撮れる亀岩の洞窟(濃溝の滝)で有名な場所である。

その亀岩の洞窟から車で3分ほどの場所にあるお蕎麦屋さん。
某グルメサイトではいつも評価が高く、店まで車で一時間半も離れた場所に住んでいる自分の周りでも知っている人が居るほどで「君津の山の中に美味しい蕎麦屋あって、蕎麦好きなら絶対に食べに行ってきてほしい。」と知人からオススメされていたので、店名だけは知っていました。

2021年5月半ばころに用事があり、鴨川市まで出かけようと車を走らせていました。たまには山道ドライブしようと思い、大多喜町と言う城下町から30分以上コンビニすらない山道を走り続けて、走ってきた道とは似つかわない大きなT字路にさしかかったとこに「そば」と書いた旗を発見、通り過ぎる予定でしたが車の中から店を確認したところサイトで見たことのあるお洒落なログハウスに「ABIRU」と書いた看板。
これは行くしかない。と思い、連れに「あの店に行きたい!行かなかったら後悔する。」と言って付き合ってもらいました。

駐車場は10台ほど停められるスペースに出入口が2か所あって広め。
自分の車を含めて7台中4台が他県ナンバーで、店に入る前から人気店なのがうかがえ期待が膨らんできます。

見た目からお洒落なログハウス風で、店内もエジソンランプで薄暗くシーリングファンが回っていて、壁にはライフル銃が飾ってあり洋楽のジャズが流れていて、とても蕎麦屋さんとは思えないほど落ち着きのある良い雰囲気。

カウンター5席、4人がけテーブル2席、2人がけテーブル2席、5人以上の場合はテラス席もあります。
そして店内に大きな黒板があり「北海道 音威子府産」と告知があり、人生で初の音威子府産が食べられることにさらに期待が増してきます。

結論から言うと、とても美味しくいただきました!!!
「これは日本蕎麦保存会のサイトに載せてもらって、少しでも多くの人に知ってもらいたい。」と思いました。

初来店時には連れが居て世間話をしながらだったので、思うように味に集中できなかったので、もう一回一人で来てゆっくり味わいながら食べようと決めたのですが、コロナの影響で臨時休業になってなかなか行けるタイミングが無く4か月も経ったある日にインスタグラムで「10月から営業再開。音威子府産の新蕎麦。」と嬉しいお知らせがあり、さっそく足を運びました。

このお店では普通の水ではなくて、レモン水を出しています。
使用しているレモンも素材にこだわり、隣町の鴨川市のレモン’KAMOLEMI’と言う無添加無農薬のオーガニックレモンを使用していて、ほのかにレモンの香りがするさっぱりと飲みやすいものでした。

今回注文したのは、海老と野菜天せいろ(大盛)
自分は開店と同時に店に入って注文したのですが、料理ができる10分弱の時間ですぐ満席になってしまいました。

 

蕎麦は音威子府産の二八。
運ばれてき蕎麦はホシがなく、水切りをしたばかりでキラキラと蕎麦が光り見た目から食欲をかりたててきます。
まずは麺だけで、一口。
しっかりと締められた蕎麦はコシがとても強くブツっと歯切れがとても気持ち良く、噛むたびに蕎麦の香が口の中に広がり、滑らかな舌触りなので、ずっと口の中に入れていたいと思うほど食べていて心地が良いです。

つゆは見た目が濃く濃厚な辛口なのかな。と思ったのですが、照明のせいで濃く見えていただけなのか?ちょっとだけ辛口気味くらいでサッパリとして、蕎麦と一緒に食べたときに蕎麦の強い味・風味を邪魔しない程度の食べやすい優しい味でした。
つゆとわざびの相性が抜群と感じました。
自分は普段は薬味を使わず「麺とつゆ」でシンプルに食べるのが好きなのですが、このサッパリなつゆにわさびのアクセントがつき、わさびが口のなかで溶けていき、つゆの味も薄くなっていき、最後は蕎麦本来の味で終わる。と、これは次から次に食べたくなるクセになりそうなお蕎麦でした。

天ぷらは海老1本と野菜3種とメニューにはありましたが、それより多く提供してくれていました。
天ぷら用に岩塩を出していただいていたのですが、「蕎麦美味しいな~」と思ってボケっとしていたら、人参を何もつけずに食べてしまったのですが、食材の甘味が存分に出ていて、人参、アスパラ、カボチャは何もつけなく美味しく食べてしまいました。
海老は直径2.5cmくらいある太くてプリップリなもので、何を食べても大満足でした。

 

最初から期待する要素が多い店でしたが、期待を超えてくる蕎麦屋さんでした。
改めて「蕎麦って本当に美味しいものだな。」と思わされてしまいました。
千葉の田舎にあるお店ではありますが、機会があれば是非たくさんの人に足を運んでほしいオススメの蕎麦屋さんです。

(レポート/まぁーと)

 

【 店 名 】蕎麦 畔蒜 ABIRU
【 読 み 】そば あびる
【 店の電話番号 】0439-33-9119
【 住 所 】千葉県君津市笹1654-1
【 アクセス 】最寄駅(安房鴨川)14km 車で20分
【 営業時間 】11:00~15:00(蕎麦が無くなり次第終了)
【 定 休 日 】木曜日(不定休あり)
【ひとり分の平均的な予算】
【 予 約 】可
【クレジットカード】不可・PayPayのみ
【 個 室 】無
【 席 数 】カウンター5席、4人がけテーブル2席、2人がけテーブル2席、テラス席
【駐 車 場】10台
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】有
【店のホームページ】soba abiru(@sobaabiru) • Instagram写真と動画

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