うえそば

千葉そごうにある、高級感漂う蕎麦屋、永坂更科 布屋太兵衛に伺いました。
220年前の寛政のはじめに初代布屋太兵衛が江戸麻布永坂に「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」の看板を掲げたのが始まり。
名物の「御前そば」は、そばの実の甘皮を取り除き芯の部分を贅沢に打ち上げた純白のそばであり、淡泊でのど越しの良い上品な味と、将軍大奥の御用を承るにおよび「御前そば」の名を許されたとのことです。
総本店は麻布にあり、基本的に千葉店のようにそごうや大丸、京急や東武等の百貨店に店が多いようである。
平日の夜ということでお店に並ぶ客はなく、店内には3組ほどでした。
年齢層はやや高めで40代以上を中心とした客層であり女性が多めで、落ち着いた雰囲気の方が多い印象。
70~80代のセレブそうな年配の女性も、やはりそごうだなと。。
値段設定は比較的高めであり、その分20~30代はあまり見られなかった。。
お酒を嗜む方もいらっしゃいました。
内装は黒と木目を基調としたシックな色合いであり、落ち着いた音楽が流れています。
わいわい騒ぐような定食屋や演歌が流れるような立ち食いそばの雰囲気とは真逆で、純粋にそばを楽しむ空間です。
そごうに入る店として高級感があり接客もちゃんとしています。
そばは「御前そば」「太兵衛そば」「生粉打そば」の3種類あり、今回は2種類を選べる2色天せいろを注文。
そばは「御前そば」「生粉打ちそば」を選択。
「御前そば」はこのお店の名物、そばの実の芯の部分を使用した純白のそば。
そば比率は8割とのこと。確かに色が白くまるでうどんのような白色。
食感は澱粉質な食感で味は少し感じにくいがやや甘味を感じる。
表面は少しぬめりを感じ歯につく感じがある。
麺が細く、また、のど越しがよいためするすると食べられる麺。長さはやや長め。少し物足りなさもあるが高級感がある。
「生粉打ちそば」は石臼挽きのそば粉のみで打った香り豊かなそばで数量限定品とのこと。そば比率10割とのこと。
「御前そば」とは相対的に色が黒い。表面は少し荒れ気味で硬さがあり歯切れ感が強い。味香りは見た目に反して強くはないが皮の苦味をほのかに感じる。
麺はやや短めでガッツリとしたそばという感じ。
つけ汁はあま汁とから汁の2種類が楽しめる。
あま汁はコクがあり深い味わいでやや甘い。から汁はしょっぱさ重視で、節もきいている。個人的にはあま汁の方が高級感があり、このお店のそばにあっているように感じた。特に「御前そば」はあま汁がおすすめ。
天ぷらはナス、海老、南瓜、ししとうの4種類。とてもサクみがあって軽い食感で非常に食べやすい。こちらはシンプルなのでから汁の方が合うように思う。
素材の旨味がでていて、とにかく上質さを感じる天ぷらであった。
「御前そば」は味が主張しない分、天ぷらと一緒に食べるのに相性がよいと思った。
蕎麦湯はそばを食べ終わる頃に提供され、とても気が利いています。蕎麦湯は甘味がかすかにあり非常においしかった。
食器は赤を基調としたそばとしては定番の器だが盛り付けもきれいにされており、これも高級感を感じる一因となった。
その他のメニューとしては合鴨の塩焼きや玉子焼き、おでんや大根サラダや枝豆等お酒のおつまみメニューもある。
特に気になったのはほろ酔いセット。ビールまたは日本酒とそば、おつまみの盛り合わせセットとなっておりこれを一人で頼んでゆったりとお酒を飲んでいるお客さんがおり、とても有意義な時間をお過ごしだなと、、。
次はこのメニューを楽しんでみようと思った。
とにかくゆったりとした大人の空間で味わうことのできる高級感を感じるそばがこのお店の良いところだと感じた。

(レポート/うえそば)

【 店の電話番号 】
043-245-8272
【 住 所 】
千葉県千葉市中央区新町1000 そごう千葉店 10F
【 営業時間 】
11:00~22:30(L.O.22:00)
【 定 休 日 】
不定休(そごう千葉店に準ずる)
【ひとり分の平均的な予算】昼1000~2000円 夜1000~3000円

【 予 約 】
不明
【クレジットカード】

【 個 室 】

【 席 数 】 
50席程度
【駐 車 場】 
有(そごう)
【 煙 草 】
全席禁煙
【アルコール】

【店のホームページ】
http://www.nagasakasarasina.co.jp/index.html

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