田舎や(群馬県安中市)大きな古民家が魅力的なお蕎麦屋さん
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秋分の日の本日は3連休の最終日という事もあり、私の地元軽井沢は午前中から大変賑わっています。その喧騒を逃れる為、群馬方面に車を走らせる。長野県のお隣、安中市に以前から気になっていたお店が今回レポートするお蕎麦屋さんです。
国道18号から松井田妙義IC方面に向かって5分程走らせた場所にあります。
到着したのは13時過ぎ。広々とした駐車場にはすでに10台以上の車があり賑わっている予感がしてきます。
車を降りると高く積み上げられた石垣と白壁の、一見お城にも見えなくはない立派な佇まいです。その石垣に沿ったスロープ状の坂を上っていくとこれまた立派な門構えのお店に到着です。広い敷地のある、大きな古民家は周りの住宅とは明らかに一線を画しており、時代をタイムスリップしたような感覚にもなります。
引き戸を開くと、広々とした空間の玄関に地元野菜や蕎麦粉も販売しており、気取らないホッとするローカル感が伝わってくる雰囲気です。
左手が小上がりになっていて、畳座敷が一面の大広間が目に入ってきます。
畳何畳くらいあるのだろう、扉などの仕切りもないので初めて来客したら、その広い空間に少々圧倒されるくらいの印象です。
艶で光沢のある重厚な造りの立派な木のテーブルが8つほど並べられており、20人くらいの先客でほぼ埋まっていましたが、ちょうどよくお席が空いたところに案内されました。
周りは年配のご夫婦や、ご家族、団体さんが多いといった感じでした。接客はバンダナを巻いた女性スタッフが4人くらいテキパキと連携していて、私のテーブルも前にいらしたゲストの片付けをすぐに済ませていただき、水とおしぼりも手際よく運んできてくださいました。
それにしても厨房まで行くのにはその都度小上がりを上り下りする必要があるのでひっきりなしにこの大広間と厨房を何度も往復されている姿を拝見すると感心するほどの接客だと思いました。
店内は黒塗りの太い柱と天井。丸提灯型の吊り下げられた電灯。お庭に面する側にいっぱいの簾が古民家の良い雰囲気を一層引き立てていて、群馬特産のダルマや熊手、チラシやサイン色紙、風景写真や絵画、メニューが書かれた垂れ紙、お供え用の仏壇まで飾られていて賑やかさが非日常的です。
メニューはご飯ものは無く、蕎麦とうどん、天ぷら中心の構成です。天ざるそばを注文しました。
程なくして運ばれてきた蕎麦は、細くもなく太くもない、標準的な太さでしょうか。しっかり水切りもされています。ほとんどわからないレベルだと思いますが、まっすぐの綺麗なストレートというより、ちぢれ感もあるように感じました。
エッジがあまりない分、口あたりは優しいが、腰は強めの噛みごたえが比較的ある印象でした。表面はツルツルというよりザラザラとした印象。
喉越しは少ない分、噛みしめる時にそばの香りが程良く鼻に抜けていきます。
蕎麦つゆはまず鰹の風味が強く感じられるのが特徴的です。醤油の香りも良いですし、ほんのりとした甘さもあります。蕎麦の上の海苔の風味と、口直しのきゅうりの浅漬けがいいアクセントです。
天ぷらですが、天つゆではなく、抹茶塩が添えられています。驚いたのが、舞茸の美味しさ。見るからに肉厚な舞茸にまとわれた衣の食感はしっとりとしていて、さらにふっくらとした舞茸は蒸したお餅を食べているかのようなふわっとした食感で口いっぱいに広がる舞茸の旨味と相まっていくらでも食べられる、食べていたいと思わせるものでした。大好物の海老はやっぱり最後にとっておく。これまた、ふっくらと揚がっていて、衣の表面はサクッといただき、大変満足いたしました。
お会計はご主人らしき男性が厨房から出てこられました。最後に先客が誰もいない状況になりましたので店内の写真を撮って良いかお尋ねしたところ、どうぞどうぞと気さくに応えて下さいました。
ありがとうございました。
(レポート提出/4連覇)
【 店 名 】田舎や
【 読 み (ひらがな)】いなかや
【 店の電話番号 】027-393-1621
【 住 所 】群馬県安中市松井田町行田33
【 アクセス 】県道51号松井田IC入り口信号より車で約3分
【 営業時間 】11:00〜蕎麦がなくなり次第
【 定 休 日 】
【ひとり分の平均的な予算】昼 1000〜1200円位 夜
【 予 約 】
【クレジットカード】
【 個 室 】なし
【 席 数 】畳の大広間に大小のテーブルが8卓。1テーブル4〜6名位。
【駐 車 場】あり
【 煙 草 】
【アルコール】あり
【店のホームページ】なし