そば処木挽庵(茨城県ひたちなか市) タイムスリップしたような店で食べるそば
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ひたちなか市の街の外れ、大きなスーパーマーケットの隣に、街中とは思えない、木に囲まれた古い建物がある。そこだけ時間が止まっているかのような、タイムスリップでもしたかのような不思議な空間がそこにある。
暖簾がかかった小さな門をくぐると趣のある玄関があり、戸を開けると山奥のそば屋かと思うような待合があり、既に4組ほどの人が待っていた。名前を書いて待っていると、程なく私より早く待っていた4組が皆店内に入っていき、15分くらい待ってから呼ばれ、店内に入るとカウンターへ通された。カウンターの目の前の戸が開きそこからお茶が出てきたのにはちょっとびっくりした。
年配のご夫婦二人で店を切り盛りしているので、店内には色々な張り紙がある。
「二人で営業しています。長い時間待たせるのは、迷惑をおかけしますので、時間に余裕のある方のみお待ちください」とか「そば専門店です。飯類・うどんはありません」など他にも待合室にストーブがありやけどしないように注意を促したりする張り紙があります。
メニューは、せいろそば、田舎そば各800円の二種類に種物を組み合わせたものが基本ですが、ちょっと気になったのが、天ぷら大根せいろそば 2,100円です。
片づけに店内に出てきた店主に聞いたところ、昔は貧乏な家が多く、そばを食べるときに大根を細長く切り、そばに混ぜてかさ増しをして食べていたそうで、刺身のつまのような細長い大根をそばと一緒にゆでて食べるそうです。正確には、先にそばを茹で、最後に大根を入れて短時間で茹で上げるそうです。
他にも、くるみ汁せいろそば1,050円、天ぷらせいろそば1,800円などありましたが、私が注文したのは、二色そば1,300円。
ひとつのせいろの真ん中に仕切りがある大き目のせいろに、せいろそばと田舎そばが並んで出てきます。ちなみに、このせいろも他の店内で使う木製品はすべてご主人の手作りだそうです。
この蕎麦屋では、大盛りはやらないそうで、恐らく蕎麦の量が半端になるからだと思います。たくさん食べたい方は2枚注文するしかないようです。ですので、2色蕎麦は色の濃い田舎蕎麦と白っぽいせいろ蕎麦の2種類が一人前ずつ出てきました。
私は初めて見ましたが、平打ちの麺です。かなり薄くのして太めに切ったような感じです。
初めにせいろそばから食べると、上品な香りと優しい触感でつるりとしたのどごしのいいそばです。田舎そばは、少し強めの香りと蕎麦の風味が感じられ、力強い感じです。どちらも程よいコシがあり美味しいそばです。
つゆには2種類の薬味が添えられ、蕎麦ちょこも二つ、ワサビと大根おろしの2種類を楽しめるようになっています。単品で注文すると田舎そばにはおろし、せいろ蕎麦にはワサビが付いてくるようです。
つゆは、上品で深みがありそのままでも飲めるぎりぎりの濃さだが、蕎麦を付けるとしっかりそばに絡みバランスが良くそばがすすみます。
ゆったりとした時間が流れていて、張り紙にもあったように時間に余裕があるときに心静かにゆっくりと味わいたい蕎麦屋でした。次は、天ぷら大根せいろそばをいただいてみたいと思います。
(レポート提出/大さき)
【店名】そば処 木挽庵
【読み(ひらがな)】こびきあん
【 店の電話番号 】029-274-0986
【 住 所 】ひたちなか市東石川3069-14
【 アクセス 】車がおすすめ
【 営業時間 】11:30~14:00
【 定 休 日 】月曜日、祝日、第三月曜、火曜連休、9月後半長期休暇あり
【ひとり分の平均的な予算】昼800円~1800円
【 予 約 】未確認
【クレジットカード】未確認
【 個 室 】未確認
【 席 数 】 20席程度
【駐 車 場】 有
【 煙 草 】全席禁煙
【アルコール】未確認
【店のホームページ】URLはあるが開けない