手打ち蕎麦まいえ(茨城県石岡市柴内) 里山の隠れ家で味わう絶品蕎麦豆腐と月山寒晒し蕎麦
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毎年秋になると霞ヶ浦の風物詩である帆引き船を隋伴船に乗って間近で見学する事が出来る。この日は穏やかに晴れた絶好の行楽日より。そよ風すら吹いていない状況にはいささか不安も覚えるが午後の見学まで未だ間があるので、みかん狩りでもして軽く蕎麦でも頂こうかな、という気分。
以前からこの店の手作り蕎麦豆腐を食べてみたいと思っていたので「まいえ」さんを訪れる事にした。家族経営のこじんまりした店なので蕎麦も売り切れ次第終了。出来るだけ沢山の人に食べてもらいたいとの店主の思いからか、大盛注文は受け付けない。開店前から並ばないと入れない隠れた人気店なのである。
ここ霞ヶ浦、石岡地区は蕎麦激戦区でもある。幾つもの蕎麦屋が林立する中、フラワーパークや果物狩りが出来るフルーツラインにほど近い立地なのでこの店には常に人の流れが途絶えない。折しも秋薔薇が見頃を迎えたフラワーパーク。今日は他県ナンバーの車が目立つ。店が開くや否や常連客のグループ、家族連れと雪崩れ込むように入店。あっという間に席が埋まる。
温かいそば茶をすすりながらぐるっと店内を見回すと気になるメニューを発見。季節限定の月山湧水晒し月山寒晒し蕎麦である。この蕎麦の天もり(蕎麦豆腐付き)を注文し、はて寒晒し蕎麦とはどういう味か?縮みほうれん草の様に甘いのか?蕎麦の収穫時期はいつなのか?等々思いを巡らせつつ到着を待つ。
ほどなくして運ばれて来た月山寒晒し蕎麦は白く、瑞々しい透明感があり星は見当たらないがコシがある。舌触りはそれ程ざらついていない。中細で角ばっているがつるっとした喉越しである。黒々とした濃い目のつゆだがしっかり出汁の味も伺えて良く絡む。香りというより喉越しを楽しむ蕎麦なのだろうか…?蕎麦の太さが均一過ぎないところが手打ちの素朴さを、黄色い菊の花の天麩羅が舞茸や色とりどりの野菜の天麩羅と共に秋を感じさせる。
そしてふわっと蕎麦の香りが口いっぱいに広がる冷えた蕎麦豆腐は、胡麻豆腐に似て弾力がありながらも柔らかで喉を滑り落ちるような上品な味である。月山寒晒し蕎麦よりもこちらの方が顔を近づけただけで蕎麦の香りを強く感じる。生姜がアクセントになっていてほんのり甘いつゆともよく合う。これだけお替りしたいくらい本当に美味しい!店主渾身の逸品である。
最後に沢庵と共に蕎麦湯を頂く。さらっと薄めの蕎麦湯と沢庵、もの凄く合う!意外にも止まらない旨さ。これは新発見だ。沢庵は自家製なのだろうか?今度聞いてみたいものだ。
常陸秋そばの産地でありながら敢えて山形蕎麦で打って出るあたり、店主の拘りを感じさせる。次回は温かい揚げ出し豆腐蕎麦を頂きに訪れたいお勧めの店である。
(レポート 玄)
【 店の電話番号 】
0299-42-2112
【 住 所 】
茨城県石岡市柴内414-18
【 アクセス 】
車
【 営業時間 】
11:30~14:00
【 定 休 日 】
火曜日、水曜日
【ひとり分の平均的な予算】
700円~1500円位
【 予 約 】
【クレジットカード】
【 個 室 】
無
【 席 数 】
座敷席のみ(4人掛けテーブルが6つ)
【駐 車 場】
有(8台位)
【 煙 草 】
禁煙
【アルコール】
【店のホームページ】