いしいのそば 越谷分店 (埼玉県越谷市)福島県山都の自家栽培そば粉を使った十割蕎麦
- By: Reporter
- カテゴリー: 関東地方のおいしいそば屋, 埼玉県のおいしいそば屋, 関東甲信越のおいしいそば屋, おいしいそば屋の食べ歩きレポート, golsoba
埼玉県越谷市の田んぼ地域にある人気店。有名人も多く来店。壁に色紙多数。最近、大竹しのぶ、室井滋主演のNHKドラマのロケにも使われたとのこと。
お薦めは、この店の蕎麦は十割のみであること、自家栽培のそば粉のみを使用していること、さらに昭和的レトロな雰囲気の店の設え。広いので宴席にもよいであろう。
この店を知ったきっかけは、妻がこの店の地元の友人に誘われて昼食会に訪れたところとても美味しかったので是非行ってみたらどうかと勧められたことだ。平日の午後1時半頃妻と訪問した。
(店がある環境)
埼玉県越谷市のR4近く、周囲は田んぼが多くこれに住宅や作業所等が混在する言わば半田舎だ。
(店の外観)
やや古びた白壁の瓦葺一軒家。間口の広い格子がはまった引き戸の真ん中に、黒っぽい板に白いペンキで「そば しっぱいしなければあります 店主」とある。また別の板には「農家レストラン」とある。これらがこの店の自己主張であろうか。
(入ったときの印象)
手前の部屋は黒っぽい。奥の部屋は無垢の木に透明ニスを塗った感じ。どちらも何となく雑然とした印象だ。その理由は、客席の壁やカウンター上に貼られた数多くの有名人の色紙や昭和の映画スターの写真、映画ポスターだ。お世辞にも上品とは言えないが親しみやすい。これも店主の主張であろう。
禁煙室をご希望かと問われハイと答えると、短い廊下状スペースの奥に広い座敷があった。5,6卓ある座卓間が広い。そのさらに奥にも狭そうだが座敷がある。全体ではかなり大きな店舗規模である。
人気店だと評判らしい。家内が前回昼食会に訪れた時は席を予約したそうだ。しかし、この日この時間は奥の座敷に2組のみ、極めて静かだった。
メニューは、各種の魚天ぷら、鶏や魚の焼き物、居酒屋風のつまみ等沢山あり書ききれない。親しい仲間同士の宴席に使われることが多いのであろう。地酒も何種類もあった。
私は初めてのそば屋ではせいろ、もり、と決めているが、家内と2人なので十割蕎麦に加え、お薦めと書いてあった「鴨肉の陶板焼きと」を注文した。
タオルをねじり鉢巻きに巻いたご主人が焼き方の説明に来た。丁寧に説明してくれた。「触ってはいけません。肉が反りかえったらひっくり返して下さい。」と。
お店のWebサイトに、喜多方市にある本店の越谷分店だとあった。私は会津の蕎麦に親近感を持っているので少し話をした。喜多方と言っても山形、新潟との県境境に近いと言うのでどこかと聞いたら山都だそうだ。有名な桐屋の唐橋名人もお知り合いらしい。粉は自家で栽培した蕎麦のみを使用しているとのこと。品種は聞いたが言葉を濁された。食べてもはっきりわからなかったが「会津のかおり」ではないかと推測した。
蕎麦前に出てきた鴨の陶板焼きは本当に旨かった。月並みな表現だがしっかりかつ柔らか、ジューシーな旨みで頬がほほ笑む。この日は車だったのが残念だった。
この店のもりそばは一般的な蕎麦の盛り方であるクルクル発条状には盛られていない。写真のとおり赤い漆器にアルファベットのUの字形にそろえて盛られている。専門的な盛り方の呼び名があるのかもしれないが私は知らない。
色は白っぽいが薄いグレー。星は入っていないようだ。瑞々しいとも言えるが水っぽい感じも受ける。表面に粒つぶ感も感じる。太さは多分1.5mm以上あろうか、やや太めで、十割でもしっかりつながった長い蕎麦だ。切り口は美しいエッジが見て取れる。
量は茹で前で150g前後と推定した。店の看板や内装と同様主張が強い。立派な十割蕎麦だ。
しかし、口に含んだ感じは、香りが少なく加水が多いかも?と素人の当て推量では思った。噛み応えはもっちりしているが頼りない感じもある。噛んだ時や呑み込んだ時の旨みは中の上と言ったら間違っているだろうか。私にはそう感じられた。
後で家内に聞いたら今日の蕎麦についてはほぼ私と同じ感想を言った。しかし、前回友人と来たときは見た目ももっとしっかりしていて、香りも感じられ味ももっと美味しかった、だから薦めたのだと言った。この日のご主人は調子がイマイチだったのかもしれないし、私の感想が的外れかもしれない。次回確認したい。
汁は舐めてみると、やや醤油っぽいが甘さも感じる。出汁はしっかり効いている。そばの淡い感じに対しては、汁はやや強めな感じはしたが美味しい汁だ。
尚、残念だったのは、壁に「水そば、塩そば」と貼り紙があったことに、帰宅して写真を見るまで気付かなかったことだ。家内とどちらか一方はこれを注文すればよかったのに。次回訪れるときは是非食べてみたいものだ。
(レポート提出/golsoba)
【店名】いしいのそば 越谷分店
【読み(ひらがな)】いしいのそば こしがやぶんてん
【 店の電話番号 】048-965-7348
【 住 所 】埼玉県越谷市神明町3-152-2
【 アクセス 】(お店のWebページから)
■ 自動車
① 国道4号線の越谷市神明町交差点をさいたま市(旧浦和)方面へ
② 二つ目の信号を左折します
③ 左手に見えるコバト幼稚園を通過して、神明苑前の交差点へ
④ 交差点をほぼ直進方向へ進む
⑤ 左手にいしいのそば越谷分店が見えます
■ 北越谷駅からタクシー
①東武伊勢崎線「北越谷駅」下車
②北越谷駅西口から目の前のタクシー乗り場にて乗車
③ドライバーさんには「いしいのそば」と言えば分かります。約10分で到着
■ 越谷駅からバスでご来店
①東武伊勢崎線「越谷駅」下車(北越谷駅からのバスではありません。ご注意ください)
②越谷駅西口から越谷線福祉村便「県民健康福祉村行き」(TARO’Sバス)に乗車します
③「神明町3丁目」バス停にて下車。料金は170円です
④徒歩5分で「いしいのそば」です。(地図をよくご覧ください)
越谷駅時刻表
神明町3丁目バス停時刻表
【 営業時間 】11:30~14:00/17:30~21:00
【 定 休 日 】月曜日、第3火曜日(祝日の月曜日は営業。その場合、翌火曜日がお休み)
【ひとり分の平均的な予算】昼 1000円 夜2500円
【 予 約 】 可能
【クレジットカード】 不明
【 個 室 】 無し(と思われる)
【 席 数 】 席
正確には不明だが、3室合わせると30席以上
【駐 車 場】 有り
【 煙 草 】 部屋ごとに可と不可がある。
【アルコール】 各地の地酒(日本酒、焼酎等)
【店のホームページ】www.ishiinosoba.com/siten01.html