ともかず

こちらは知人の紹介で知ったお気に入りの蕎麦処。
店の外観は主要道路沿いに位置した、昔ながらの店構えなお蕎麦屋さん。店内も外観と違わず歴史を感じつつも、キチンとお蕎麦をお出しして来たお店のキチンと感の伝わる、テーブル席、小上がりのお座敷席のある純和風。キビキビと無駄のない動きの店員さん達。その脇に、自動で回る石臼で蕎麦を挽いているのが見える。判って訪れているお客様が多いのだろう、年齢層は若干高めの安定感のある落ち着いたお客が多い。

私は気に入っている『3色盛り(更級、十割、田舎)の大盛』、連れの先輩は『田舎蕎麦』に『天ぷら盛り合わせ』。他にも、通常の昔ながらのお蕎麦屋さん同様、丼物のセット、単品の おつまみ、お酒などのドリンク等あり。
「三色盛り」の方は、3種類の蕎麦の食べ比べに加え、通常の「蕎麦つゆ」と「くるみつけ汁」もついており、ついつい頼みたくなるメニュー。
キチンと茹で上がってなお食べ応えのある麺。いつも美味しい思いで来店するので、欲をかいて大盛りを頼んでしまうのだが、しっかりした食べ応えに、食後幸せなのだが、苦しくなってばかり。

運ばれてくると、店員さんがメニュー名だけでなく、3色の説明をしてくれました。ま、何度も同じ物含め覚えられてしまっているので、今更感のある笑顔で説明してくれます。瑞々しくもざらっと感の伝わる濃い褐色の「田舎」。喉越ししなやかで、綺麗な艶をした「更科」。薄緑の乳白色の「十割」。そこに通常の「麺つゆ」と「くるみ汁」が左右に蕎麦猪口で鎮座している。薬味として 「ネギ・わさび」と「擦り胡麻・大根おろし」がついた。メニューの並びから言ったら、こちらのお店のオールスターでそれ故の自信を持っての存在感を感じる。後に大将に聞いたところ北海道幌加内産、茨城県産等の国内蕎麦粉を時期に合わせて仕入れ、自家製分しているとの事。基本は二八。

それぞれ3種なので、このようなレポートに記すとなると、3つの蕎麦を一つの食事でレポートするような感じではあるが、蕎麦好きの方は個性の薄い順に食べ進めるであろう。しかし、コチラの「田舎」はとても好みなので待てずに、着蕎麦するなり、
くるみ汁in田舎蕎麦
3色の中では最も色も濃く、香りも歯触りもしっかり。なおかつこちらのお店の田舎はキチンと角が立っており丁寧さが伝わる。また、めんつゆとの相性も良いのだが、敢えてのくるみ汁。

至福。。。

くるみ汁となると甘いお店が多い中、こちらのくるみ汁はキチンと辛め。クリーミーなコクと色、所々に粗挽きくるみの粒もあり、一見するとくるみの甘さの強いクリーム的な見た目だが、蕎麦をくぐらすと、キリッと感のある辛め。とはいえキチンとくるみの存在感を感じられる、田舎蕎麦に負けない好みの汁です。それ故、こちらの田舎とくるみ汁は病み付きになるパワーです。

追って、田舎+蕎麦つゆ、更科+蕎麦つゆ、十割+蕎麦つゆ と進め、折り返しがてら「くるみ汁」をそれぞれに合わせつつ、アレンジを堪能。
更科と田舎が二八、十割の食べ比べなフォーメーション
コチラのお店の蕎麦つゆも特筆モノでそれぞれの存在感があるので、霞みがちだが、丁寧で角のキチンと丸くなった「カエシ」が上手にお蕎麦をまとめ上げます。

 

よく行く時間が偏っているのかも知れないが、大好きな香り濃いめの蕎麦湯が満たされたお腹の蕎麦と蕎麦の間に浸透して整えてくれます。

新蕎麦の時期にはキチンと新蕎麦をいただけ、間が開くと体がこちらのお蕎麦を欲するある意味 中毒性のあるとても美味しいお蕎麦屋さんです。

(レポート/ともかず)

 

【 店の電話番号 】048-563-0094

【 住 所 】埼玉県羽生市小松1016−1

【 アクセス 】

【 営業時間 】営業時間
昼の部  11:00 ~ 17:00
夜の部  17:00 ~ 22:00(21:00 LO)

【 定 休 日 】火曜日

【ひとり分の平均的な予算】昼1,500   夜3,000

【 予 約 】

【クレジットカード】可

【 個 室 】有り

【 席 数 】 席

【駐 車 場】 約8台

【 煙 草 】禁煙

【アルコール】有り

【店のホームページ】不明

 

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