蓮玉庵(東京都台東区)今と昔を感じる店
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何十年と上野に通っていて、こんなに有名でしかも老舗の蕎麦屋があったのは知っていたが、何故か足が向かなかった。
上野駅を降りて、不忍池に向かい昔ながらの商店街を入って右側、改めてお初にお目にかかります。
まぁこんな事があってもいいではないか、楽しみは最後に、新鮮な気持ちで訪問いたしました。
何でも安政6年(江戸時代)から店は営業してるそうであります。黒船が来り、吉田松陰が死罪になった、あの安政の大獄からであります。
のちに森鴎外や池波正太郎なども訪れていたそうであります。
その頃は周りに競争相手の蕎麦屋がなかったのではないのでしょうか。「蓮玉庵」しかなかったのでは、なんて思ったり。
お店は昭和の風情を保ち歴史を感じる建物であります。
しかしこれが凄い、暖簾を潜り一歩中に入るとまるで別世界、昭和の風情などみじんも感じない内装。天井は円いドームになっていて、超現代風なのであります。
蕎麦は北海道産。古式せいろ蕎麦とお声がけで平打ち蕎麦注文。
蕎麦を待っている間に、蕎麦前で蕎麦焼酎蕎麦湯割りを飲む、寒さが身に染みて、燃料補給としては最高であります。
ほどなくして古式せいろ登場。ヨモギ蕎麦、2:8蕎麦、2:8蕎麦の二色三せいろであります。
本当は季節によって何か変わり蕎麦が追加されて三色になるのかなーと勝手に思った。
ところで女将さんの掛け声、歴史があるねー。口から入って後頭部に抜ける声、実に粋である。神田藪蕎麦の女将によく似た声であります。
蕎麦は歴史の中を脈々と生きている。歯ごたえ、腰と変わらぬ技術。旨かった。
(レポート提出/ORC)
【食味体験をした店】蓮玉庵(れんぎょくあん)
【店の電話番号】03-3835-1594
【店の住所】台東区上野2-8-7
【アクセス】日比谷線仲御徒町駅下車5分
【営業時間】11:30~18:30 ランチ営業―日曜営業
【定休日】毎週月曜日【予算】\1000円(平打ち蕎麦)
【予約】可【クレヂットカード】不可
【個室】名【客席】カウンター席名 テーブル28名
【駐車場】無し【煙草】禁煙【アルコール】有
【店のホームページ】有