蕎麦 てる久(東京都国分寺市)湧水残る町で季節の蕎麦
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飾らずシンプルな外観と、メニュー看板には季節そばや豊富な一品料理が並んでいたので気になり、立ち寄りました。
優しく挨拶で向かい入れてくれた店主と女性店員さん。少し上品なイメージを持ちながら来店しましたが、ほんの数秒でアットホームなあたたかい気持ちに緊張がほぐれました。
2人掛けが3席、4人掛けが2席、計14席のこぢんまりとした店内はとても綺麗で清潔感があり女性受けも良さそうな明るい雰囲気、店主の仕事ぶりも拝見できます。平日で昼の時間も過ぎていたので席にも余裕ができた頃、数名のお客さん達がおり、ゆったりとした時間。女性店員さんがとてもにこやかで柔らかい雰囲気の方で、時々聞こえる鼻歌も。心地のよい空気が流れていました。
まずはお酒を一合、揚げそばと共に出てきました。一品料理のメニューはお酒の定番おつまみ系から天ぷらや揚げ物など、品数の豊富さに嬉しい迷いの末「あんこうのから揚げ」をチョイス。
カラッと揚げたて熱々、そして肉厚の魚が、冷えた冷酒と良い相性。もう一品頼んで寛ぎたくなる、蕎麦前の時間で既にこのお店が好きになりかけていました。
周りのお客さんは「牡蠣そば」や「牡蠣せいろ」を頼み食べている方が多く唆られましたが、蕎麦前の時間で期待が膨らみ蕎麦の味を楽しもうと、季節の蕎麦メニューから「二色そば」を注文。二八そばと柚きりそばの2枚です。
そば徳利とお猪口、葱と山葵と大根おろしが薬味で並び、蕎麦を待ちます。甘みあり強すぎずの汁。軽く付けても良し、付けすぎても良しの人により分量の好みも分かれるかなと思う汁でした。
まずは「柚きりそば」がザルに盛られて出てきました。ほんのり柚色に透き通る更科そば。見た目の色は想像よりも薄めでしたが、口に入れる前からほんのり柚が香り、口の中では柚と蕎麦の香りが同時に届く。ツルっとした抵抗のない舌触りでコシもあり、香りと喉越しを楽しめる蕎麦でした。
続けて二枚目に出てきた「二八そば」は、柚きりそばよりも若干平打ち風で太めの蕎麦。柚きりそばに比べて口に運んだ時の蕎麦の香りが強く、程よく蕎麦らしい舌触りのざらつき、噛む程に味を感じる蕎麦でした。
量が少なめでしたが大盛りも可能だったので、大盛りにすれば良かったなと思う美味しい蕎麦。
二色の蕎麦を交互に食べながら、私のような素人でも味や香りだけじゃない、太さや配合などで舌触りや喉越しがこうも変わるのだなと、2つの個性を季節と共に楽しめ蕎麦の面白さを実感する時間になりました。
(レポート提出/蕎麦と銭湯好き)
【 店 名 】蕎麦 てる久(東京都国分寺市)
【 読 み (ひらがな)】てるきゅう
【 店の電話番号 】042-313-8797
【 住 所 】東京都国分寺市南町3-1-2 モーツァルト90’ビル1F
【 アクセス 】JR国分寺駅 徒歩5分
【 営業時間 】11:15~14:30 17:45~21:30
【 定 休 日 】月曜・火曜(祝日の場合は翌日休)
【ひとり分の平均的な予算】昼:約1100円 夜:約2500~3500円
【 予 約 】不可
【クレジットカード】不可
【 個 室 】なし
【 席 数 】約14席
【駐 車 場】 なし
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】あり
【店のホームページ】なし
【地図にリンク】https://goo.gl/maps/VSPEtBswwon3miiQ7
二色そば
二八そば(手前)とゆずきりそば(奥)。葱と山葵、大根おろしの薬味で、季節と共に様々な味を楽しめる蕎麦。
・あんこうのから揚げ
外はカリカリ、中は大ぶりしっとりのから揚げ。お好みでレモン汁を付けて。
・外観
飾らずシンプルな外観。少し敷居の高そうなイメージ、けどメニュー看板が立てかけられ、ガラス越しに店内も覗けるので安心。