そば切り 百夜月(奈良県奈良市)神の使い(鹿)に出逢えるかも!?奈良公園近くの隠れ家そば

奈良県のおいしいそば屋

本格蕎麦は辺鄙な立地にあると思いがちな中、近鉄奈良駅から徒歩1分以内の好立地にある小さな名店です。数年前の大雨の日、道に迷って通った道で興味をそそる蕎麦屋を見つけゆっくり訪れたいと密かに温めていたお店です。遠目で見るとテント張りのように見えることから、仮店舗?と思ってたのですが、近づくと木製枠に大きなガラスの引き戸で店内が見渡せる開放的なお店です。

狭い片側通行の道路は近鉄奈良駅前と言うことも有り人通りと車の量はそこそこ有る場所です。数段の階段がありコロナ禍で少し開けられている引き戸を入ります。11時半オープンのお店に40分に入ると既に5名のお客さんがお蕎麦を待っておられました。お蕎麦屋さんはオープン直ぐが忙しいのだ!!という事が最近集中して蕎麦屋巡りをしていて強く感じることです。

入ると左手に少し椅子が置かれて待合のようなスペースがあり、正面には巨大なテーブル、こちらはお一人様などが通される雰囲気ですが、かなり大きく余裕があります。右の壁に沿う様に2名の席が二つ、すべてのスペースに余裕を感じる配置です。

奥はガラス張りで厨房がみえ、ご夫婦で切り盛りされていらっしゃる雰囲気です。常連さんも多いようで店主との会話をされている様子も伺えました。テーブルには感染対策のクリアボードと感染対策もされており、数席を間引きされたことが分かりました。テーブルには『池田含香堂』さんの鹿を模した美しいカラーの団扇とメニューが置かれ奈良らしさを感じる店内でした。

オープン間もなく入店したのには意味があり、こちらは数量10食限定で十割蕎麦の手挽きを頂けることを知り、どうしてもそれを味わいたく企んでおりました。

既に数名いらっしゃったので取り急ぎメニューも見ずに、手挽き十割ありますか??と確認し無事に注文しました。その後、メニューを拝見すると、それ以外にも興味をそそられるような蕎麦やサイドメニューが数々あり、お昼しか頂けないスイーツがあることも分かったので『絶対食べる!』と心に決め、蕎麦を5~10分ほど待つと個性的な蕎麦が供されました。

まず腰を掛け、冷えた蕎麦茶を出していただきました。蕎麦が来る前には薬味や出汁、塩、箸置きと箸。先着のお客さんが召し上がっていた色んなお蕎麦もとても美味しそうで器も個性的、ワクワクが広がります。

私の目の前に置かれたお蕎麦はとっても個性的で美味しそうで期待値以上な風貌でドキドキ!!見るからに手挽き十割と言う雰囲気で細く切られた蕎麦からランダムに粒粒感がお目見えして遠くから見てもその表面がボコボコと突起しているのが分かります。麺は透明感の中にオレンジや白、黒の小さな粒があり鯨のコロのような見た目のザラザラ感。瑞々しさは有りパワフルなのに繊細で色っぽさのある麺は長い麺と言うより少し途切れ途切れになっていることも一目で分かります。麺の一本一本が主張している感じ。

まずはそのまま、しっかり冷やされていたことと慌てて食べたことで一口目は余り味を感じず、もう一口食べると表面のワイルドな食感が下に乗り何だかザラ感が嬉しい!弾力と噛み応えが素晴らしくランダムな麺の太さと長さが楽しく、ワシワシと食べる野性味のようなものも感じられました。

粒感がありながらも切り口のエッジもしっかりとしていて塩を付けていただくと強い甘みと私が感じる蕎麦らしさが口全体に広がりました。

何じゃこれ~って思う位、見た目の色からは想像できない強い蕎麦の風味。手挽き十割の産地は島根県松江市のもの、その他、二八と十割蕎麦は岡山県蒜山産と壁に記載されていました。お店の方も『先ずはお塩で』と仰る意味がよく分かる、塩と共に食べるときにしか感じられない優しくも強い個性。

出汁は甘味が抑えられたしっかりした味のもの、麺がザラっとしていて細くはないのでしっかり漬けても辛すぎず程よいバランスで頂くことが出来ます。ワサビを付けたり、輝く薬味のネギを出汁にくぐらせ蕎麦に乗せて食べる・・・など色んなアレンジで楽しんでいるとあっという間になくなっちゃいました。ただ、想像より器が下に沈んでいて量もたくさんあり、噛み応えが凄いので満腹感も有ります。

 

壁に書かれていた9.10月の季節のぶっかけ『どんこそば』と言うモノや、他のお客さんが頼まれていた鴨汁そばも食べて見たくて仕方ありませんでしたが、入店時より心に決めていたスイーツ(昼のみ)を注文するために諦めました。

そば湯は、とろみがやや強めの白濁した熱々のもの。そば出汁との相性抜群です!

スイーツ(蕎麦アイスかそばがきぜんざいか??)を悩みながらしばし楽しみ、やっぱり違う産地の蕎麦を食べたかったので(この日の十割蕎麦の蒜山産)そばがきぜんざいを頼みました。量がどれくらいなのか確認すると、単品のそばがきの半量だという事だったので、安心して注文。ものの5分くらいで運ばれてきました。

白濁したそば湯に入ったそばがきに、甘く煮た小豆の粒感がしっかり残る姿でたっぷりと乗せられてきました。見るからに美味しそう~!!そば湯に入ってきた『そばがきぜんざい』は初めてで、とても新鮮に映りました。私が知っているそばがきぜんざいは、汁の部分が小豆色の甘い汁だったので、今回のぜんざいはとても上品で繊細に見えました。温かいからか、香りがたまらなく良いです。

まずはそばがきの実をお箸でちぎって、口に運ぶと優しく甘くねっとりとしながらも直ぐに溶ける食感。舌と上顎で潰すと細かい粒感がしっかりと口の中で主張していました。小豆は甘みが最大限に抑えられており、小豆だけを食べてもスイーツと言うイメージギリギリの甘味。『何という上品な、そばがきぜんざいなんだろう~!!』とうっとりです。量が少ないと仰っていたのに思ったより多く、そば粉は30g以上は使わているのではないかな?と言う感想です。この一杯だけでも小食の人ならお腹いっぱいになるかもしれません。

優しい甘みのある椎茸の佃煮が付いていたのもお店の個性が感じられ、ほっこりと頂くことが出来ました。これは塩昆布などより優しいな・・・とにかくとっても好みのお味のぜんざいでした。少し小豆の甘味があることでしっかりと引き出された蕎麦の苦みもとても相性良く、お店を出てから2時間以上口の中に蕎麦の優しく美味しく甘い風味が残っていました。コーヒーを飲んだ後も少し蕎麦を感じる不思議・・・を体感しました。

お酒も数種楽しめるようでしたが、9月のお酒は奈良らしく『春鹿』と言う地元で人気の日本酒です。

駅から近いこともあり、こちらのお蕎麦は全メニューを制覇したいと思う、シンプルながら拘りを強く感じる美味しく好みの名店でした。蕎麦の風味が口に広がってる時間が長いとが、こんなにも幸せなのだ!と初めて知りました。

(レポート提出/Megumi.K)

【 店 名 】そば切り 百夜月

【 読 み (ひらがな)】そばきり ももよづき

【 店の電話番号 】0742-24-5158

【 住 所 】奈良市中筋町38番地

【 アクセス 】 近鉄奈良駅 5番出口北向きに30秒から1分

【 営業時間 】11:30~14:30 (火曜はお昼のみ営業)

17:30~19:30(ラストオーダー)

【 定 休 日 】第三火曜日、水曜日(祝日の場合翌日休み)

【ひとり分の平均的な予算】 770円~

【 予 約 】昼は不可・夜は不明

【クレジットカード】不可

【 個 室 】なし

【 席 数 】大テーブル8人席×1(コロナ前は10席)テーブル2人席×2

【駐 車 場】 無 (近隣に多数の有料駐車場有)

【 煙 草 】不可

【アルコール】有

【店のホームページ】無

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/gr53ir3psJAWyFJE6

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