知り合いや噂で聞く蕎麦の人気店は関西にもたくさんあり、私自身も様々訪れてきましたが、その中でも今まで噂として聞いたことも無かったお蕎麦屋さん。

自分の行動エリア外で大阪に住みながらにして一度も訪れたことのない土地に行ってきました。お店付近に住む知り合いと、どうしても逢わないといけない用事があり、それならば・・・とお昼をご一緒することになり前日に予約を入れてもらい伺ってきました。

最寄り駅の名前すら聞いたことのない関西の中でもローカル駅。細い道を進み突然住宅街に顔を出したお蕎麦屋さんは知らなければ絶対辿りつけない場所にありましたが、駐車場の案内が一番目立ち、人知れず佇んでいるイメージとは違い人気店で有ることが直ぐにわかる駐車スペースの確保。期待値が上がりました。

お店の前には軽自動車が1台停車出来るくらいのスペース、他の駐車スペースはお店から少し離れた場所に6台分。駐車スペースを通り、期待に胸を膨らませアプローチを歩いていくとまず、蕎麦を打つスペースがガラス張りで見え、その右側に暖簾と引き戸の入り口になっていました。

木を基調とした清潔感のある店内、入って直ぐ【蕎麦のポン菓子】や国産はちみつ、箸置きや陶芸の器、蕎麦茶などの販売スペースがありました。

オープン後、30分ほどした時間帯に入店したのですが、住宅街であるにも関わらず、どこから人が沸いてきたの？と思うほど、ひっきりなしにお店にお客様が入ってこられ常に満席状態です。

予約していたので、案内され着席。ひとテーブルに2～3名がかけられる程度で、決してテーブルは大きくなく3人座ると折敷が少しひしめき合う感じになります。コロナの影響で通常の席の確保というより、壁際にテーブルを添わすように配置され、お客様同士が向き合わない座席設定にしておられ、配慮も伺えました。通常より席数が少なくなっているのかもしれません。壁には店主ご夫婦のご趣味であるそば猪口が飾られていました。

お客様は比較的落ち着いた年代の方が多く、このお店に何度も通われている雰囲気で慣れた注文をされていらっしゃる方が多く思いました。

奥でご主人が調理され、奥様がテキパキと程よい愛想でお客様を裁かれていました。清潔感のあるお蕎麦屋さんらしいすっきりとした店内と接客。

メニュー初めに書かれていた店主こだわりのお蕎麦の紹介が目を引きました。

国産のこだわりの蕎麦を使用されているご案内でしたが、本日の産地は【北海道】です！というご案内もしっかりと店内に貼られていました。

着席し、メニューを選んでいる間に、心地よい苦味を感じるそば茶と、帰りに買って帰ろうと企んでいた【蕎麦のポン菓子】がお茶請けとして出されました。

お勧めとしてランチセット10食限定というのが気になり、それを注文することにしました。（1300円）

私はお蕎麦屋さんメニューとして初めて見た『そば米雑炊』ともりそば、蕎麦豆腐がセットになっており、色々試せる嬉しいセット。蕎麦豆腐はそばプリンに変更可能なのも嬉しいポイントです！

もりそばと蕎麦豆腐は同じプレートで供され、そば猪口に入った出汁と継ぎ足し用、わさび、もりそば、蕎麦豆腐がシンプルながらこだわりを感じる器に盛りつけられていました。

その中でもひときわ輝いて見えるもりそば、思ったより量も多く直ぐに写真に収め、香りを楽しみました。蕎麦の見た目は透明感を感じながらも緑色っぽい粒粒感が見える美しいほんのりと緑ががった艶々なエッジの強い細すぎない細麺。爽やかな見た目と香り、蕎麦は少しちぎれた部分もありましたが9割はしっかり繋がったピンピンと活きの良い麺。

何も付けづにいただくと蕎麦の香りがとてもよく、甘みもしっかり感じました。そば茶の苦みとの対比もとても良かったです♪

出汁は少し甘めのカツオが香る出汁。お出汁に蕎麦を少しくぐらせる量が丁度良かったです。食べるのがとても遅い私ですが、最初口に入れた蕎麦の食感と風味が最後までほとんど変わることなく感動しました。劣化をそれほど感じることなく最後まで美味しくいただけました。

そば豆腐は思ったよりトロトロした食感があり、周りは寒天のようなエッジを感じつつも中身はクリーム感を感じる優しい食感とお味で、わさびの辛すぎない相性も抜群でした。

出汁巻きは大き目が2切れ、1つには大根おろし、1つにはわさびが乗っていて想像より上品なお出汁が聞いた薄味で蕎麦の風味を邪魔しないとても良いバランスでした。

もりそばプレートを食べ終わったタイミングでそば米雑炊が運ばれ、一緒に山椒昆布の佃煮が少し、これがとても良いアクセントに有っており味の変化を楽しみながら最後まで飽きずにそばセットを味わうことが出来ました。

そば湯はトロミと白い色味が強めでしたが嫌なトロミではなく満腹なのにさらりといただくことが出来ました。値段、お味、こだわり共に大満足のランチセットでした。

全てのお蕎麦は石臼挽き、自家製粉のそば粉（季節ごとに美味しい国内産のそば粉を厳選）を使用した、つなぎを一切使わない「そば粉十割」のおそばです。

店内の打ち場にて、その日に打ったおそばを用意、「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の、風味、喉越し、食感を活かして提供されています。

（レポート提出/Megumi.K）

【　店　名　】手打そば　太郎右衛門

【　読　み　(ひらがな)】たろえもん

【 店の電話番号 】072-857-4565

【　住　所　】大阪府枚方市藤阪元町１丁目５－３１

【 アクセス 】ＪＲ藤阪駅から線路沿いに北方向へ３４０ｍ・京阪バス藤阪バス停から徒歩２分

【 営業時間 】昼11：30～14：30

夜18：00～21：00(ラストオーダー20：30)

（石臼挽き、自家製粉、手打ちの為、数量に限りがあり売り切れの場合有）

【 定 休 日 】定休日は毎週月曜・火曜です。

※月火が祝日の場合は営業し翌日に振替休業します

※年始及びお盆明けに１週間程度休業 ・その他臨時休業の場合あり

【ひとり分の平均的な予算】昼800～1500円

夜 お酒やコースなどもあり（3500円～）不明

【　予　約　】可能　　但し　夜は予約のみ

【クレジットカード】不明

【　個　室　】なし

【　席　数　】16席

【駐　車　場】　7台

【　煙　草　】不可

【アルコール】有

【店のホームページ】http://taroemon.main.jp//index.html

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/iKuuwZWNT5ZXAYNL6