そば切り文目堂(大阪府大阪市)「極細の粗挽き蕎麦」が食べられる蕎麦屋 

大阪府のおいしいそば屋

このお店は、地下鉄谷町線「谷町6丁目」駅5番出口を出て、徒歩2分で到着します。お店は、昭和初期に建てられた3階建ての建物を改装されたそうで、日本の家屋にヨーロッパの様式が融合されたような建築物です。外観は、まさに大正モダンな趣のある立派な構えです。入口の左側に深緑色の木製の板に白色で書かれた「蕎麦 文目堂(あやめどう)」の看板と「営業中」の看板が壁に立て掛けられており、印象的でした。

濃い藍色の暖簾をくぐり、ガラス窓の引き戸を開けて中に入ると、広い三和土で女性店員さんが迎えてくれました。「1人です。」と伝えると、上がり框を越えて奥のテーブル席に案内してくれました。

通路を挟んで左側がレジカウンターと厨房になっており、その奥は打ち場になっているそうです。右側の店内は広々としており、ゆったりとしていました。手前と奥に6~8名掛けの木製テーブルがあり、その間に4名掛けの木製テーブルが2卓ありました。奥はガラス戸になっており、内庭を眺めることができます。橙色の内壁と天吊りのアンティークな照明や扇風機が大正時代の高級旅館のような雰囲気を醸し出していました。

平日の13時30分を過ぎていましたので、幸運にも空いていました。先客は2組だけでした。すぐに温かいそば茶を運んでくれました。「おしながき」を見ると、「かけ」はなく「もり」と「ぶっかけ」だけでした。冷たい蕎麦のみで、「細切り」と「粗挽き」の2種類がありました。女性店員さんが、「今日は、あいにく粗挽きは売り切れてしまいましたので、細切りしかありません。」と申し訳なさそうに説明をしてくれました。

悩んだ挙句、細切りの「辛味大根おろしそば」(1,080円)を注文しました。「大盛り」(450円)もできますよ。すぐに、運んでくれた木製のお盆には、つゆの入った蕎麦猪口のほかに、辛味大根おろしと削り鰹節が別々に盛られた皿が載っていました。箸と鯨のかわいい箸置きも載っていました。つゆは、江戸蕎麦のように鰹節の香りが効いており、濃い目の辛汁です。辛味大根もピリッと辛いです。3分後に、女性店員さんが注文した品を持ってきてくれました。紅葉色の深めの器に盛りつけられており、お盆全体がおしゃれできれいです。流石、ミシュラン大阪2021で一つ星を獲得しているのも頷けます。広島県産で挽き包みの十割蕎麦です。季節や時期によって島根県産などに変えることがあるそうで、毎日自家製粉されています。

そばは、薄緑色で長さは短く、太さは極細で均一ではないですが、盛り付けられた姿は、パスタのような、西洋風な感じがして、大正ロマンな感じなのです。量は普通で、瑞々しいです。毎朝、三本棒で手打ちされているそうです。そばは、モチモチしています。辛味大根を蕎麦猪口に全部入れて、そばの上に削り鰹節を載せて、一緒につゆにつけて食べました。最近、教えてもらったのですが、蕎麦は半分つゆにつけて、意識して鼻で空気を吸う感じで、音を立てながらそばをすすると、そばとつゆの味と香りが楽しめるとのことですので、そのように食べることにしています。辛味大根とつゆの相性は、抜群ですね。辛いのが大好きな私には、癖になるような味わいです。極細なので、箸で沢山つまんで、つゆにつけて頬張るように贅沢に食べてみました。これも旨いです。伸びないうちに食べないといけないと思い、一気に平らげました。

食べ終わる少し前にタイミングよく、女性店員さんが蕎麦湯を持ってきてくれました。蕎麦湯は白濁しており、トロっとしておりました。つゆが、ほとんど残っておらず、蕎麦湯がたっぷり運ばれてきたのが残念でした。多くの名店がそうであるように、蕎麦湯用につゆが少量入ったおしゃれな小徳利を付けていただけたらいいなあと思いました。

さて、どうしても「粗挽き」が食べたくなりましたので、翌日も出かけることにしました。平日の開店時刻に少し遅れての到着でした。雨天だったせいもあって、先客は2組だけでした。今日もラッキーでした。美人の店員さんが、温かいそば茶を運んでくれました。

早速、お目当ての粗挽きの「ざるそば」(930円)を注文しました。運んでくれた木製のお盆には、ウサギの絵が描かれたつゆが入った蕎麦猪口のほかに、山葵とネギが載った赤い皿が載っていました。箸と鯨のかわいい箸置きも載っていました。つゆは、鰹節の香りが効いており、ほんのり甘いマイルドな味わいです。

3分後に、美人の店員さんが注文した品を運んでくれました。鳥取県産で玄挽きの九一蕎麦です。薄灰色で長さは短く、ホシがありました。太さは極細で均一ではないですが、丸い竹ざるに盛り付けられた姿は、モダンな感じがしました。量は普通で、瑞々しいです。

麺には、蕎麦の香りがありました。噛み応えは、殻の食感なのでしょう、程よくシャリシャリしており、楽しめます。山葵をそばに載せて、半分つゆにつけて、鼻から空気を吸い、同時に口から音を立ててそばをすすって、蕎麦につゆが絡んだのど越しを味わいます。美味しいです。極細なので、箸で沢山つまんで、つゆにつけて頬張るように贅沢に食べました。やっぱり旨いです。伸びないうちに食べないといけないと思い、一気に平らげました。

食べ終わる少し前にタイミングよく、美人の店員さんがたっぷり入った蕎麦湯を持ってきてくれました。開店からそんなに時間は経過していませんが、蕎麦湯は既に白濁しており、トロっとしておりました。今日は幸いにもつゆが残っていましたので、熱い蕎麦湯を蕎麦猪口に注いで、飲み干しました。まったりした味わいでした。勘定を済ませて、お店を出た際に、「寒くなったら、冬限定の温かい蕎麦も挑戦してみよう。」と思いました。

流石、食べログの「2021年日本そば百名店」に選出されたお店でした。私の今回の採点ですが、蕎麦の味、美人の店員さんの接客応対、お店の雰囲気等を総合して、大満足のお店でした。

(レポート提出/入り番茶)

【 店 名 】そば切り文目堂

【 読 み (ひらがな)】そばきりあやめどう

【 店の電話番号 】06-7504-5260

【 住 所 】大阪府大阪市中央区安堂寺町2-2-26

【 アクセス 】地下鉄谷町線「谷町6丁目」駅5番出口徒歩2分

【 営業時間 】11:30~14:30(L.O)

17:30~20:30(L.O)

蕎麦がなくなり次第終了

【 定 休 日 】日曜日、第3月曜日

【ひとり分の平均的な予算】1,000円程度

【 予 約 】不可

【クレジットカード】不可

【 個 室 】なし

【 席 数 】22席

【駐 車 場】なし

【 煙 草 】禁煙

【アルコール】あり

 

【店のホームページ】なし

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/dEoPqnM2qC6pDcmA9

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