出羽 (山形県酒田市) 行きつけの蕎麦屋さんを改めて味わう
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人口10万人程度の地方都市である酒田市、その中でも中心街からは少し外れたところに位置するこちらのお店です。松尾芭蕉の俳句で有名な最上川へもほどよく近い場所にあり、食前または食後の散策にもおすすめです。
まず、駐車場は混雑時でも停められないということはない程度に十分な広さがあります。店の裏手の畑では、天ぷらや付け合わせに使われる野菜が育てられていると以前聞いた気がします。
玄関には動物などを象った小物が配置されており、一見敷居の高い和風建築へも気軽に入れる親しみやすさを醸し出しているように感じます。
中はテーブル席が内側に、座敷席が外側へ配置され、高い天井や落ち着いた配色や素材の内装から混雑時でも窮屈さも感じさせません。
また、お子様連れの家族、若い男女、落ち着いた年配のご夫婦など、客層の広さからも、このお店が地元に愛されている様子をうかがい知ることができます。
こちらでは、でわかおりと常陸秋そばを扱っており、私も気分でメニューを変えることもしばしばありますが、何を頼んでも満足のいく品を提供してくださると信頼を寄せております。
さて本日は、でわかおり(十割)を大盛でいただくことにします。
これまで何気なく何十回と食べてきた蕎麦屋さんで、改めて意識して味わうという不思議な感覚に少し照れくさくもあります。
10分ほど待つと蕎麦が来ました。ちょうど良い色味や深さの器に、力強く打たれた麺がたっぷりと盛られており、見た目、香りの双方から食欲をそそります。
まずは一口、何もつけずにいただくと、香りもさることながら歯ごたえに驚かされます。私好みのほどよくざらざらとした麺は、色合いとしては砂場系に近いかな、と浅い知識ながら感じております。
ホシもかすかに見受けられる少し太めの麺は、しっかりと噛むことで秘めた風味が開花するように計算されたかのようです。
続いて、甘目の汁につけて一口、葱を浮かべて一口、山葵もつけて…と黙々と食べすすめます。やはり、甘めの汁には全体を引き締める葱、清涼感を加える山葵が欠かせません。
付け合わせのきゅうりの漬物や蕎麦みそで口を休め、などと思っていると、休むどころかさらに沸き立てられるようで、あっと言う間に麺がなくなりました。
私のおすすめとして、本日は頼んでおりませんが、天ぷらを注文した際に出てくる天ぷら用の塩で食べるのも大変美味しいです。
さて、食べ終わった余韻を楽しみながら蕎麦湯をいただきます。私は濁ったどろどろとした蕎麦湯が好きなので、こちらの残り1/3ほどからの蕎麦湯はまさに大好物であります。私がこれまで行ったお店の中でも蕎麦湯はやや多めな部類かと思いますが、残したことはありません。
最近は暑くなってきたためか、お客様も多くなってきたように感じますが、今年の夏も変わらずお世話になります。それでは、本日もご馳走様でした。
(レポート提出/ぐれっち)
【店名】出羽
【読み(ひらがな)】でわ
【 店の電話番号 】0234(25)4580
【 住 所 】酒田市両羽町5-4
【 アクセス 】JR酒田駅から車で10分程度
【 営業時間 】11:00~
【 定 休 日 】水曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 1000円前後 夜
【 予 約 】可
【クレジットカード】
【 個 室 】仕切りで区切ってはもらえます
【 席 数 】50席程度はあるかと思います
【駐 車 場】20台以上
【 煙 草 】吸っている方は見たことがありません
【アルコール】日本酒、どぶろく あり
【店のホームページ】http://www.dewa-lasante.com/about/