関東甲信越のおいしいそば屋

軽井沢を東西に横断する大動脈、国道18号を走っていると少し変わった名前のお蕎麦屋さんの案内標識を目にします。

そのお蕎麦屋さんの店名は「ひょうろく」さんです。

特徴的な店名なので以前から車中よりその標識を見る度にずっと気になっていました。今回、そのお蕎麦屋さんにやっと訪れる機会がありましたのでレポート致します。

国道18号、借宿の交差点より上り坂を北方面に車を走らせます。軽井沢の閑静な住宅街に向かって行くのですが、途中にもいくつか案内標識がありますので迷うことなくお店に到着です。

お蕎麦屋さんには大体いつも開店時間に合わせて伺うことが多いですが、本日もオープン時間の11時半には到着。

駐車場にもまだ一台も停められていません。

車から降りると、黒い木を基調としたモダンな外観の建物が目に飛び込んできます。階段を上がると玄関までの空間には収穫した大根も並べられ販売されています。野菜の栽培が盛んな地方ならではの光景です。

入り口を開け、店内には靴を脱いであがります。

絨毯の敷き詰められた店内は広々とした空間です。

大小の重厚な木のテーブルと、丸太で造られた椅子がいくつか雰囲気よく並べられています。

外観と同じように木を基調とした店内はちょっとしたログハウスの雰囲気もありますが、大きなガラス窓が沢山あり、南向きの傾斜地に向いていることもあって、日差しもふんだんに入り込み、寒い時期の軽井沢とはいえ天気も良かったせいかとても気持ちが良いです。

壁一面のガラス窓の外にはテラスで食べられるスペースもあり、夏は開放しているらしいので時間を忘れてのんびりとした時間を過ごせそうです。

また、浅間山や教会を描いた油絵や蕎麦猪口もコレクション的に壁に飾られたりしてご主人の趣味の多様性も感じられる空間です。

そしてもう一つ、どうやらこちらのご主人、蕎麦打ち体験の教室も随時行なっている様です。奥にはその為のお部屋もちらっと拝見できましたし、厨房横には展示も兼ねたような、ガラス越しにお客さんからも拝見可能な蕎麦打ち道具が並べられたスペースもあります。

白衣に身を包み出迎えてくれたご主人もこだわりが風貌からにじみ出て伝わってくる様な、ダンディーで味のある雰囲気の方でした。

お好きな場所にということで、日の差し込む明るい窓際に着席。

奥さんもお声の通る大きくハキハキと笑顔のある接客で気持ち良かったです。

少しお話しをさせていただいたのですが、そば粉は地元軽井沢産の玄蕎麦を一年分仕入れて、丁寧に保管し、使用する分だけその都度自家製粉し、二八で提供しているとのことです。

メニューは単品のもりそばもあるようですが、天ぷらか甘味もしくは両方を合わせたセットのメニューが基本のようです。

私は蕎麦屋ではほとんどの場合、蕎麦と天麩羅の組み合わせを注文するので今回も迷うことなく「もりそばと天ぷら」を注文しました。(たまには鴨やおろし、山かけなどにも…とは思うのですが、結局こうなります)

最初に温かいお茶とお漬物が運ばれて、しばし堪能していますと奥から天麩羅を揚げる油の音、続いて蕎麦が茹で上がった時間を知らせるであろうタイマーの音と、待っている間のワクワク感が耳からも湧き上がってきます。

順序よく、まずは蕎麦つゆと薬味、天つゆが運ばれ、最後に蕎麦と天麩羅が同時に到着しました。

蕎麦は大きなざるに平面に丁寧に盛られ、細打ちで繊細な印象です。

ツルツルした感じの表面ではないので粗挽きの製粉でしょうか。

目を凝らすと赤茶色した小さなホシも確認できます。

蕎麦だけで一口頂戴します。冷水できちんと締められているのかとても冷たいのが嬉しいです。

そして細いのに腰がとても強いです。噛みしめる度にジュワジュワっとした歯ごたえを感じ、甘味が感じられるようになります。ツルッとした滑らかさはないですが、麺が細いのでスッと喉を通ります。

つゆは鰹だしの効いた甘さ控えめなのでスッキリとして後味が口に残りません。蕎麦に甘味が感じられるのでその分、甘さを控えているのでしょうか。

どんどん蕎麦が進みあっという間に食べ終えました。

大盛りくらいが量的には丁度良いかも…。

天ぷらで印象に残ったのは、海老の火入れの加減が絶妙でした。ミディアムに仕上げられて身が柔らかく感動です。

あとは厚めの南瓜の濃厚な味とホクホク感は今まで食べてきた南瓜の天ぷらでも最高レベルでした。

蕎麦湯も私好みの超濃厚で最後まで大満足です。

今月はクリスマス期間ということで軽井沢でも町内のホテル宿泊券などが当たる抽選会の応募キャンペーンなども行われており、食事後には応募させて頂きましたが、飲食に携わる方も今年は本当に大変だと思われますので、少しでも例年のように賑わいが戻ればいいなと思います。

また、訪れたいです。

(レポート提出/4連覇)

【 店 名 】ひょうろく

【 読 み (ひらがな)】ひょうろく

【 店の電話番号 】0267-45-2399

【 住 所 】長野県北佐久郡軽井沢町長倉5530

【 アクセス 】軽井沢方面より国道18号借宿交差点を右折後約5分。

【 営業時間 】11時半〜売り切り次第、夜の部は予約制

【 定 休 日 】金曜日

【ひとり分の平均的な予算】昼  1800 夜

【 予 約 】

【クレジットカード】

【 個 室 】

【 席 数 】32席(和室12席含む)

【駐 車 場】中型バス1台、乗用車4台(他Pあり)

【 煙 草 】

【アルコール】有り

【店のホームページ】

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/VJ6FXyZczsd4VXje6

 

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