信州そば処 霧里(長野県軽井沢町)予約が必要な人気店の天ざるは、蕎麦も天ぷらも美味しい!
今回の店は、『軽井沢新そばまつり』の開催日の前日に訪問した、軽井沢駅近くの人気店である。信州蕎麦の地だけあって軽井沢エリアには蕎麦屋がおよそ60軒あると言われているが、その中の人気店の一つに数えられる、一度は行って欲しいお薦めの店として紹介したい。
土曜日の午前11時30分少し前に訪問。軽井沢駅からは少し離れており、初めてだと少し迷う。通称プリンス通り沿いにあり、手前に位置する大きなラーメン屋が目標となる。台風が通過した直後の、少し冷たい雨が降る状況にも関わらず、ちょっとモダンなつくりの店内は、ほぼ満席状態。空いているのは外のテラス席くらい。来店客の多くは旅行やドライブ、ショッピングで軽井沢を訪れた家族や仲間連れであり、確実に入店するためには事前に予約した方が良い。ペットを連れての利用も可能とのこと。
余談であるが、店名について一言。店員に確認したところ、店名は漢字の『霧里』が正式であるが、行書で書いた店名が達筆過ぎて多くの客が読めないとのことで、『きりさと』も併用しているとのこと。
店がお薦めする蕎麦、『天ざる・並』(1,550円)を注文。『天ざる・上』(1,920円)との違いは、海老の天ぷらが並1本に対して、上は2本とのこと。値段が若干高めの『軽井沢価格』ではあるが、美味いことが前提ならば許容範囲と言えよう。蕎麦が運ばれてくる間、蕎麦茶と共に出された野沢菜を頂く。もっと欲しくなるほどの少量だが、味はとても良い。
混んではいたが、思ったより早く、およそ15分で蕎麦が運ばれてくる。麺の色は、濃くもなく薄くもなく一般的な感じ。太さはやや細めか。香りはやや控えめ。一口食べると蕎麦の香りが口の中に広がり、蕎麦粉の良い食感もある。麺の表面は滑らかで、喉ごしは良い。麺の量は多めであり、十分満足できる。蕎麦つゆは、やや辛め。鰹の香りが甘く感じる。薬味はネギとわさび。ネギは適量だが、わさびはもう少し欲しい。
天ぷらは、海老、ピーマン、かぼちゃ、ナス、舞茸の5品。海老は大きく、割り箸と同じくらいの長さがあり、実に嬉しい。かぼちゃはとても甘い。天ぷらはどれもサクサクしており、十分満足できる。
蕎麦湯は色が薄めで、サラッとしている。しかし、湯の中に蕎麦の成分がすべて溶けているかのごとく味わいがあって良い。やや辛めの蕎麦つゆを蕎麦湯で割ると、味醂のような甘い香りが広がり心地よい。蕎麦湯の量はたっぷりある。
軽井沢は夏の避暑地や冬のスキー場としてはもちろん、ショッピング街としても有名である。そのため、この店は次々と来店客があり、軽井沢でも有名な店の一つに数えられている。観光地では人気先行の店も多く、時として『味はもう一つだった・・・』という失敗もあるが、この店は蕎麦も天ぷらも、そして店の雰囲気も合格点だった。店主に確認したところ、やはり二八蕎麦であったが、その割には蕎麦そのものの旨さが楽しめる蕎麦であった。軽井沢を訪れた際には、是非一度立ち寄って欲しい。
(レポート提出/かき揚げそば)
【食味体験をした店名】信州そば処 霧里
【店名の読み(ひらがな)】しんしゅうそばどころ きりさと
【店の電話番号】電話 0267‐42‐8585
【店の住所】長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1075‐20
【アクセス】
JR軽井沢駅南口から 徒歩約10分 約1,200メートル
通称『プリンス通り』沿い
【営業時間】
10:00頃~21:00頃
※季節や曜日によってまちまちなため、利用時に確認が必要。
【定休日】
5月~11月 無休
12月~4月 火曜日
※変更の場合あり。
【ひとり分の平均的な予算】
昼 1,500円程度
夜 1,500円~5,000円程度(軽く飲んだ場合)
【予約】可能(お薦めします)
【クレジットカード】不可
【個室】有(小上がり席)
【席数】45席(テラス席あり)
【駐車場】有
【煙草】禁煙
【アルコール】有 (ビール、日本酒、焼酎など)
【店のホームページ】http://kirisatosob.blog.fc2.com/