伊東の山の中を車でくねくね行くと、木立の中に現れるお蕎麦屋さん。電話予約は不可で、蕎麦が無くなり次第閉店すると噂で聞いていましたがナビ予測で14時到着ということでかなり焦りつつの訪問でした。

14時過ぎに到着するとたまたまオフシーズンで平日ということもあったのか、まだお蕎麦があってラッキー！14時過ぎだったので店内も混んでなく落ち着いていて、さらにラッキー！！店内はそれほど広くないので、満席の状況だと隣の方と肩を寄せ合って食べるようです。

席に着くと手書きでイラスト入りのメニューで親しみやすく、季節の天ぷらやそばがき、とろろそば、鴨せいろなどのオーソドックスなメニューはもちろん、「そばでイタリアン」という十割そばのアルデンテをオリーブオイルのみでいただくものや甘く煮た稲荷に酸味の十割蕎麦を詰めた「そば稲荷すし」、そば粉のみで作ったすいとんのどんぶりメニュー「蕎麦deすいとん」、「そば粉クレープ」「そば粉フィナンシェ」など…イタリアンやデザートまで幅広く蕎麦粉の可能性を追求した興味深いメニューが揃っていました。

今回は「そばでイタリアン」が気になりつつも、「盛りそば」を注文。

5秒茹でということと店内にお客さんが新規でいなかったからか、注文したら1分もたたないうちにテーブルへ運ばれてきて驚き！

盛りそばには生わさびとネギが添えられていて、盛られた器も陶器で好み。

蕎麦は手打ち十割蕎麦のイメージが変わるほどに極細めんで白っぽく透明感があり、つやつやしていました。

蕎麦の繊細さに見とれていたら、元気の良い女将さんに『早く食べて！うちのはどんどん食感が変わっていっちゃうんだから。できて2分以内に食べきってもらえたら嬉しいの！』とありがたいアドバイスを頂戴しました（笑）

女将さんに言われたとおりに急ぎながらも味わおうと、最初は何もつけず口に入れると極細めんでありながらも、こしがあり噛んだときの食感も心地よくつるんと咽喉もとへ。美味しそうな生わさびとの相性もよく、ツンと抜けるわさびの風味と繊細な蕎麦粉の良い風味が同時に感じられ、美味しい！

つゆは鰹節の香りを強く感じましたが、蕎麦と合わせると旨みも上品で非常に好みでした。

一緒に季節の天ぷらと出汁巻きたまごを注文したのですが、季節の天ぷらの中に11月だったからか、林檎の天ぷらが！加熱されることで酸味よりも甘みが引き立ちつつもシャキッとした食感も残った林檎の天ぷらにも驚き！さらに、出汁巻きたまごも焼いたのではなく蒸したのでは？と想像してしまうくらいにホワッホワッでこちらも驚き！！

是非、伊東に行かれることがあったら魚料理だけでなく蕎仙の蕎麦も召し上がっていただきたいものです。

私は次回は「そばでイタリアン」に挑戦したいと思っています。

（レポート提出/Mihosoba）

【店名】手打十割蕎麦処　蕎仙

【読み(ひらがな)】きょうせん

【 店の電話番号 】0557‐45‐6681

【　住　所　】静岡県伊東市十足329‐6

【 アクセス 】車がおすすめ

【 営業時間 】11：00～15：00　＊お蕎麦が終了次第閉店

【 定 休 日 】火曜日　＊祝日と重なったら営業

【ひとり分の平均的な予算】昼1000～1200円　　　夜

【　予　約　】不可

【クレジットカード】不可

【　個　室　】有　＊ペット連れ専用のコテージのようなものも有

【　席　数　】　35席

【駐　車　場】　有　＊広め

【　煙　草　】完全禁煙

【アルコール】有

【店のホームページ】http://www7a.biglobe.ne.jp/~kyousen/annai.html

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/7u7fLje7Nfw