薮蕎麦 宮本(静岡県島田市)名店の味に感銘
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私が蕎麦の修行を始めた頃、師匠から「絶対に行くべきお店」として紹介され初めてお店にお伺いしてから、4度目の訪問となる。店は静岡県島田市の郊外にあり、電車だとJR島田駅から更に静鉄バスを乗り継がなければならず、お世辞にも好立地とは言えない。しかし、その不便な場所に日本一とも称される薮蕎麦 宮本 がある。
私が訪れた時は、午後1時半。ちょうど先客が次々と店を後にしたところで運良く、さほど待つこともなく席に通された。古民家を改装して造られたと思われる店内は畳敷きの部屋が二間。4人がけの座卓が6卓。2部屋はL字型に別れていて、奥の部屋へと案内された。先客はゴルフ帰りと思われるお金持ちそうな男性客4人で、蕎麦談義に花が咲いていた。
手書きのメニューは至ってシンプルで無駄を削ぎ落とし、良いもの、自信のあるものだけで真剣勝負する気迫のこもったものでした。その中から せいろ、ひきぐるみ、天そば の3品を時間差で注文。
ひきぐるみは磨いた玄蕎麦を外皮こと挽いたそば粉で作られた蕎麦で、香りが高く星が多くはいっていた。1mm角ほどの麺は、せいろ、ひきぐるみも共通で、ひきぐるみに比べせいろは、やや色が淡く細切りながらもしっかりとしたコシがあり口の中で味が変化していく感じが、しっかり伝わってきました。どちらも二八だと思われます。
麺汁は私には少し辛いくらいでした。その汁がそば猪口に直接入っているので、ほんの少し、麺先だけをつけて食す感じになりました。
最後に蕎麦湯を入れると、その辛い汁から解き放たれた鰹節のいい香りが漂い、きっちりとした仕事ぶりを伺い知ることが出来ました。
天ぷらそばは、かけ汁の上に小エビのかき揚げが乗っているもので、想像していた普通の天ぷらそばとは少し違うものでした。麺が細切りのため、暖かい蕎麦は、すぐに延びてしまい、最後までそばの食感を楽しむことは出来ませんでしたが、繊細でまろやかな香り高い汁は、残すには勿体ない程で美味しく完食致しました。
ご主人の決して手を抜かない熱い仕事ぶりが、1品1品に感じられ、このお店から学ぶこと、気が付かされることが多かったです。
(レポート提出/Kit)
【 店 名 】薮蕎麦 宮本
【 読 み (ひらがな)】やぶそば みやもと
【 店の電話番号 】0547-38-2533
【 住 所 】静岡県島田市船木253-7
【 アクセス 】静鉄バス初倉線 初倉中学 水野病院入口 徒歩1分
【 営業時間 】11時30分~~~14時30分
【 定 休 日 】月曜日
【ひとり分の平均的な予算】昼 3000円 夜
【 予 約 】なし
【クレジットカード】なし
【 個 室 】なし
【 席 数 】24 席
【駐 車 場】あり 5台くらい
【 煙 草 】禁煙
【アルコール】あり
【店のホームページ】