私自身、更科蕎麦を作ることがなく、正直あまり味のない蕎麦だと思い敬遠す ることが多かったのですが、蕎麦鑑定士の勉強を初めてから、いろいろな蕎麦 に挑戦し、視野を広げたく、今回は更科蕎麦を提供する「季作久」さんを訪れ ました。

場所は電車だとJR東海道線 小田原駅より下り線で2つ先の根府川駅 が最寄りとなるが、駅から急坂を下ったり登ったりと 20分程度かかってしまう 。 ほとんどが車利用のお客様のようです 。車の場合、R135を小田原から湯河原方 面に向かい石橋インターを超えた 5キロ先 。道路沿いではありますが、高台にあるため、よほど注意深く気にしてないと運転手の視界には入らない高さです 。

店は二階建てで相模湾の眺望を売りにしており、1階部分は入口のみで、 玄関を入るとすぐに広い階段となっており、2階へと導かれる造りとなっている 。 店内に入って、まず驚くのは眺望の良さ 。カウンターテーブル越しに、 全面がはめ殺し窓になっており相模湾が一望できる 。ここから見る海は、 「地球は丸い」というの分かるくらい視界いっぱいに広がっている 。

メニューは豊富だが、蕎麦は更科蕎麦一種類のみです 。
冷たい蕎麦
そば三昧 (ごま、とろろ、なめこおろし のつけダレ)1300円
そば小町 1680円
天使の海老天せいろ 1980円
元祖海老天せいろ 1600円
地魚天せいろ 1300円
鴨せいろ 1300円
とろろ 1000円
せいろ 700円
※※温かい蕎麦もあり 。 その他、セットメニューとして、蕎麦と変わり豆腐、香の物、汁物が付いた 足柄牛朴葉味噌焼膳 2500円
刺身膳 2500円
蕎麦屋の天丼 1800円
海鮮丼 1800円
などがありました 。

私自身、普段はその店の味がよく分かる「せいろ」「かけ」「天ぷら」を注文す ることが多いのですが、店員さんのオススメもあり、 今回は「せいろ」と「足柄牛の朴葉味噌焼き」を注文しました 。

まずは、網の上に乗った足柄牛の朴葉味噌焼きが供され、固形燃料に火が入り ました 。待つこと 5分 。程よく焼けて来た頃に、せいろが運ばれて来ました 。 当 然 な が ら 、 全 く 星 の な い 真 っ 白 な 蕎 麦 は 、 約 0 .8 ミ リ 角 の 細 打 ち で 、 手打ちとのことですが、寸分の狂いもない切りを見ると、 恐らく機械で切ったものだと思われました。

汁は辛めで、羅臼昆布のせいか少 し濃度が重い感じです。私は正直、更科蕎麦の美味しい、不味いがわかりませ んが、細打ちながら、程よくコシがあり、なめらかな食感でした。ただ「味」という点では汁が勝っている気がしました 。

蕎麦は北海道産の物を使い、芯の部分だけを使った特別な配合で、とても 上品な仕上がりとなっているので、もう少し出汁でのばした汁の方が、 繊細な蕎麦が生きるのではないかと個人的には思いましたが、おそらく、これ が正統な更科蕎麦の世界なのだと思います 。

あまり経験のない蕎麦を食することで、蕎麦の世界の奥深さを知ることが出来 た一日でした 。

（レポート提出/Kit）

【店名】そば季寄 季作久

【 読 み (ひらがな)】そばきり きさく

【 店の電話番号 】0465-28-1020

【住所】 神奈川県小田原市江の浦 133-6

【 アクセス 】JR根府川駅 徒歩20分　　　R135 沿

【 営業時間 】平日 11時 00分~~~15時 00分 土日 11時 00分~~~20時 30分

【定休日】17時 00~~~20時 30分

【ひとり分の平均的な予算】昼 2000円

【予約】あり

【クレジットカード】 あり

【個室】あり

【 席 数 】 115席　　夜 3000円

【駐 車 場】あり 15台くらい

【煙草】禁煙

【アルコール】あり

【店のホームページ】 soba-kisaku.com

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/bp5b7QQUJ2QTrscR8