蕎麦切り あなざわ(福島県郡山市)本格さらしなを求めて 

東北地方のおいしいそば屋

福島県の中央に位置し、経済、交通、文化の中心として機能している郡山市で 人気抜群の本格的さらしな蕎麦を提供している店を訪ねました。

この店の隣には『静御前堂』というお堂があります。 810余年前、源義経が兄の頼朝から都を追われ、平泉へ落ち延びる際、その義経の後を静御前が追い、この地で義経の死を知り、命を絶ったとされているところから、静御前を供養する目的でそのお堂は建てられたそうです。 また、このお堂の前の通りは、「静御前通り」いう愛称で、地元の人々に呼ばれており、車で訪ねる際は確認しやすいかも知れません。

大きなのれんをくぐり中に入り、案内されるままカウンター席へ。 早速お目当ての数量限定の『極上蕎麦切り』と鴨汁を注文。 店内の観察メモもままならないわずか数分でそれは運ばれてきました。 まず、色は純白に輝き、そして限りなく細く仕上げられた麺は、今まで見たことがない異質なものに見えました。

早速、はし上げしてみると、麺の長さは15cm前後の長さでしょうか、しかし、ほぼ限界と思われる細さ(細そうめん程度でしょうか)の生粉打ち麺の仕上がりを見ると、その技と丁寧な仕事ぶりを感じずにいられない逸品と思いました。お店の説明では、胚乳中心部50%、中層部50%のさらしな粉で、毎朝4時に当日分を湿度調整した専用の部屋で蕎麦打ちしされているそうです。ちなみに、そば粉は北海道産だそうです。

まず、口にしてみると、思いのほか麺はやさしく、硬さはあまり感じられません。また、表面のざらざら感もあまり感じられませんでした。本当に上品な蕎麦という感じです。蕎麦自身の香りも強くはないようです。

つけ汁は、やや甘めで、多少多めにでも気にならない味でした。そして、期待の鴨汁ですが、やわらかいフランス鴨を一口噛むと、その油がまたおいしいのに加えて、ライムスライスの香りがよいアクセントで鼻腔をくすぐってきます。

まさに、お店の推薦の一品でした。

この鴨汁の他にも、お店のこだわり食材として、「つくね芋のとろろ」や「新芽なめこ」などの食材もお勧めだそうで、次回はこれらを使った『割子蕎麦切り膳』や『冷かけ新芽なめこおろし蕎麦』などにも挑戦しみたいところです。

最後に、特筆すべきは蕎麦湯です。 これは、写真のとおり、濃厚なミルクのようなごちそうでした。最初はいつも同様、つけ汁に蕎麦湯を加えてみましたが、まるでカフェオレみたいな感じで、あまりのおいしさに、もう一度蕎麦湯だけで味わってみました。まさに栄養満点のスープをいただいているようです。 満腹で、幸せな気持ちでお店を後にしてきました。

(レポート提出/さすけねAS)

【 店 名 】蕎麦切り あなざわ

【 読 み (ひらがな)】そばきり あなざわ

【 店の電話番号 】  024-954-6363

【 住 所 】福島県郡山市静町37-13

【 アクセス 】福島県郡山駅からバス 福島交通 52 静御前堂 徒歩2分

【 営業時間 】11:00~14:30(ラストオーダー)

【 定 休 日 】火曜日

【ひとり分の平均的な予算】 昼2000円前後

【 予 約 】 可

【クレジットカード】 可

【 個 室 】 なし

【 席 数 】 30席

【駐 車 場】 あり

【 煙 草 】 禁煙

【アルコール】 あり

【店のホームページ】http://www.sobakiri-anazawa.com/

【地図にリンク】https://goo.gl/maps/HakWNDKHpRd5EXDP7

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