日本蕎麦保存会
(前ページより続く)
・・・まだ、今の時期は、新そばなので、あまり強い主張はしていません。それでも十分に、香りと味と、つながりの良さは、確認できました。他の地域の在来と比べても、頭一つ抜きん出ているという印象を受けました。
そばを評価する際、色についても、良いとか、悪いとか言われますが、そば(麺)の色は、収穫した実の色が、そのまま反映されるわけではありません。製粉の方法や、麺の作り方などによって、どのようにでもコントロールできます。
そば(麺)の色は、そば産地の話から、次のステップに進んだときの問題ですので、ここでは評価の対象にはしていません。
栽培した年によっても、おいしさは変動しますが、2020年度のそば産地では、福井県が圧倒的な強さを発揮しました。
台風の影響で収穫量は、かなり落ち込み、良いそばは、なかなか手に入りません。どこかのそば屋さんで「本日のそば、福井在来」と書いた貼り紙があったら、迷わず、のれんをくぐって「おいしいそば産地大賞2020」グランプリのおいしさを、楽しんでください。