越後へぎそば処 粋や (新潟県新潟市) 緑色のホシが飛ぶ美しいそば
【越後へぎそば処 粋や】
「へぎそば」は新潟、魚沼地方の郷土そば
新潟県魚沼地方の郷土そば「へぎそば」は、つるりとなめらかな独特の食感を持つことで知られています。
この食感は、海藻の「布海苔(ふのり)」を、そばの「つなぎ」として使っていることが理由です。
これが、普通のそばには真似のできないおいしさで、この地方では、布海苔が入っていないそばは、そばではないと思っている方も、少なくありません。普通のそばを食べると、「え、なにこれ…」と、驚いたりします。
新潟県に行くと、あちこちに「へぎそば」と書かれた看板を目にすることができます。
それぞれに、作る人の個性が出た味で面白いのですが、おすすめしたいのは新潟市にある『越後へぎそば処 粋や』(えちごへぎそばどころ いきや)です。
この店でしか食べられない、おいしい「へぎそば」を味わうことができます。
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心も体も元気になるそば屋
『越後へぎそば処 粋や』の主人、高橋清志さんは、へぎそばのことは知り尽くしたそば職人です。
平成25年に、自分の店をオープンする際、「自分はなぜ、この店を始めるのか」ということを、じっくり考えました。
たどり着いた答えは、「この店に来てくれたお客さんは、心も体も元気になって帰っていただける、人に元気を届けられる店にしたい」ということでした。
だから、高橋さんの作るへぎそばは、志がこもっているのです。
へぎそばは、機械打ちで作る
おいしいへぎそばを作るには、力が必要なため、手打ちよりも機械で作ったほうが効率が良いといわれています。特にお客さんが多くなると、とても手打ちでは対応できません。
高橋さんは、どうしたら機械で、よりおいしいへぎそばを作ることができるかを、工夫しました。
その結果、独特の製法を編み出したのです。
機械でそばを薄くのばした段階で、高橋さんは、他の店では行っていないひと手間をかけます。
このひと手間が、簡単ではありません。
大きなホシは、手作業で取り除く
高橋さんは、せっかく布海苔を使うのだから、そばに布海苔が入っていることを、お客さんに楽しんでもらえるような、そばにしたいと考えました。
そのために布海苔を煮る段階でコントロールして、布海苔の形が残るように仕上げます。
それをそば粉と合わせると、生地になったときに、ちょうど、普通のそばでいう「ホシ」が現れるような感じで、布海苔が点々と、緑色の「ホシ」を作るのです。
このホシには、大小があり、小さなものはいいのですが、大きなホシは、そばが切れる原因になってしまいます。
そこで高橋さんは、道具を使って、大きなホシを、ひとつひとつていねいに、取り去る作業をするのです。
この作業に時間がかかります。
しかし高橋さんが目指す「理想のへぎそば」を作るためには、どうしても欠かせない作業なのです。
地元でも、おいしいと評判の店
大きなホシを取り終えた生地を機械にかけて細く切ると、『越後へぎそば処 粋や』のへぎそばの完成です。
上品な緑色の美しいそばが、優しい曲線を見せて器に並びます。
このそばを楽しみに訪れるお客さんの半数が女性だといいます。
「女性が多く通う店は、おいしい店」というのが、飲食店の常識です。
郷土そばの世界に生まれた究極のへぎそば、ぜひ、味わってください。
【 店 名 】
越後へぎそば処 粋や
【 読 み 】
えちごへぎそばどころ いきや
【 店の電話番号 】
Tel 025-282-7288
【 住 所 】
新潟県新潟市中央区上近江4-12-20 DeKKY401 1F
【 アクセス 】
車で行くのが便利です。
日本海東北自動車道 中央ICから車で約8分
JR越後線 白山駅から1.5km
【 営業時間 】
11時~16時
17時~20時15分 (ラストオーダー)
【 定 休 日 】
元旦
DeKKY401に準ずる
【ひとり分の平均的な予算】
1,000〜2,000円
【 予 約 】
不可
【クレジットカード】
可能
【 個 室 】
なし
【 席 数 】
38席
(無料Wi-Fiあり)
【駐 車 場】
1,200台無料駐車場あり
【 煙 草 】
禁煙
【アルコール】
日本酒あり
【店のホームページ】
【地図にリンクします】
https://goo.gl/maps/zk1z75fejKyezCzv5