手打 梅蕎麦 (山形県山形市) 山形で一番の十割そば / 日本蕎麦保存会
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山形は、東北屈指のそば処。だから、腕のいい、おいしい店があります。
その中から、おすすめしたいのが、山形市にある『手打 梅蕎麦』です。
ここは、いい店です。
『手打 梅蕎麦』の創業は江戸時代に遡り、山形県でも屈指の老舗です。
老舗というと、今の時代の味覚に合っているのかなと、心配になる方も、いると思いますが、大丈夫。細切りで、コシがあり、香り高い、すばらしいそばを出します。
4代目当主の山川純司さんは、名人ですから、打つのは十割そばのみ。写真で見ただけで、その美味しさが伝わってきます。
山川さんは、蕎麦は「舌触り」が大事だと言います。
「私が打つ蕎麦は、すべて生粉打ち(十割そば)の細切りです。この作り方が『舌触り』よく、蕎麦を美味しく楽しめると思うからです」
蕎麦を細く切ると食感や味の印象が弱まってしまいそうに思えますが、山川さんは細く切ることで、蕎麦の魅力を強く訴えたいと考えています。
運ばれてきた「ざるそば」は、糸のように細く、そして短い。短くて、いいのです。
香りと味を大切にしたら、そばは短く切れるものなのです。
極細のそばは、短時間で茹で上がり、のびるのも、乾くのも早いもの。運ばれてきたら、箸をとる間も惜しんで食べてください。
それが、このそばを最もおいしく味わう食べ方です。
山川さんが打つ極細のそばは、舌に当たると、そば粉の粒子を強く感じます。同時に清々しいそばの香りが、涼風のように口中を吹き抜けていきます。見た目の繊細さからは想像もできない、強い印象を与えるそばです。
山川さんは、そばを長くつなげることにこだわりません。切れやすい特徴をもったそば粉を無理につなげようとすると、仕上がったそばの特徴が変わってしまうからです。
そば粉の持ち味を大切にして、その魅力を引き出す方法を探った結果、今の作り方に辿り着いたといいます。
そばが、ソーメンやうどんと大きく異なる点は、表面を覆う凹凸の、ザラザラ感にあります。この舌触りが、蕎麦の旨さを生み出すのです。
十割そばとは、そういうものです。
『手打 梅蕎麦』は、なんでもつながっていればいいというそば屋とは、次元の異なる世界にある店です。
江戸の昔から続く老舗の、現代のそばをリードする一枚。山形の名店中の名店で、極めつきの十割そばを、味わってください。
【 店の電話番号 】
023-622-8377
【 住 所 】
山形県山形市東原町3-5-10 梅蕎麦
【 アクセス 】
山形駅から徒歩20分
山形駅から約1.5km
歩くと20分。
タクシーだと10分。
山形自動車道山形蔵王インターから、車で8分。
【 営業時間 】
11時30分〜14時30分
(そばがなくなり次第、閉店します)
【 定 休 日 】
火曜日
(臨時休業もあるため、遠方から訪ねる方は、事前に電話でご確認ください)
【ひとり分の平均的な予算】
1,000円~3,000円
【クレジットカード】
不可
【 個 室 】
なし
【 席 数 】
27席
【駐 車 場】
あり
【 煙 草 】
禁煙
【アルコール】
日本酒、焼酎あり
【店のホームページ】
http://www10.ocn.ne.jp/~umesoba/
【地図にリンクします】
https://goo.gl/maps/CX4CGLSUbRqCZ5Bz8